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まち角

2019.06.6

 前原商店街にある古民家レストラン「古材の森」。江戸中期から続く豪商西原家の呉服部門が独立したのがはじまり。1855(安政2)年、安政の大獄の3年前のこと。1901(明治34)年に新築された▼ランチ中心の営業で、食材は志摩産の野菜や井原のお米、糸島の漁港に揚がる地魚など糸島産にこだわる。カフェタイムにはぜんざいセットなども供する。女性を中心に多くの客が訪れ、1階のギャラリーでは随時展覧会や講演会などが催される▼運営する油機エンジニアリングは、太宰府が本社。建物を解体する機械のレンタル・販売・修理を営む会社だ。現会長の牧田隆さんが24年前、46歳の時に立ち上げた。大手レンタル会社に勤めていたが、東京転勤の打診を機に、福岡を離れたくないと独立した▼品ぞろえでは大手にかなわないので、油圧ショベルの先端に取り付けるさまざまな形状の爪先に特化した。建物解体用の爪先は、摩耗や毀損(きそん)が激しい。そのメンテナンス技術を開発し磨きをかけた▼ある時、前原の古民家の解体を頼まれる。壁は崩れかけ、障子は破け、床も波打っていたが、躯体(くたい)はシッカリしていた。なにより、欄間や床柱、床の間に施された技に目を見張った▼壊すのは惜しいと、家主を説得し「古材の森」が生まれた。太宰府と糸島、建設機械と古民家、理解のある家主、歴史に土地勘のある店長。いくつもの出会いが育んだ店は開店13年目を迎え、糸島の風景になった。

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