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まち角

2019.07.4

 「七宝」「麻の葉」「ゴマ」は、組子(くみこ)文様の名前。細かな細工を施した小木片を、くぎを使わずに組み込み、複雑な模様を描く。日本家屋の障子や欄間に用いられてきた▼糸島の組子職人は、老松神社門前、松尾組子工芸の松尾義幸さん(70)。1947(昭和22)年創業の建具店の二代目。創業当時は、折からの建築ブームで繁盛した。松尾さんが小学生の時、父親が交通事故に遭い休業。母親が仕事に出て、松尾さんが家事を担う貧しい少年時代を過ごした▼高校卒業後、体が不自由な父親から建具の技を学ぶ。29歳の時、「建具工芸研究会」(埼玉県浦和市)発行の組子図案集と出合い、組子に魅せられ、組子を学び、組子士を名乗る▼松尾さんは、自分を不器用だと思うが、それが嫌ではない。「自分より速くて上手な人は何人もいたが、続かなかった。私は、不器用だからこそ続けられたのだろう」と話す▼福岡市西中洲のフレンチ「デフィ・ジョルジュ・マルソー」に器を、熊本の茶道小堀流家元に茶室に置く風炉先屏風(ふろさきびょうぶ)を納めた。ランプシェードやスピーカーにも挑む。組子は奥が深い。年齢を考え「時間がない」と焦ることもある▼今年、老松町の山車の台座を新調した。大きくて機械が使えず、胴付ノコで切り込み、手作業で仕上げた。『自分なりに、ようでけた』と納得している。奥さまの名は、久美子さん。松尾さんは、工房名に久美子を使いたいのだが、奥さまの許可はもらえていない。

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