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まち角

2019.10.18

 全ての新聞が、1面で吉野彰旭化成名誉フェロー(71)のノーベル化学賞受賞を祝った。旭化成発祥の宮崎県延岡市や、客員教授を務めた九大キャンパスも沸き、身近な「リチウムイオン電池」の研究と飾らない人柄は、日本人の喜びに拍車を掛けた▼同じ日の新聞には、「中村医師 アフガン名誉国民に」の記事も載った。アフガニスタンで農村復興に取り組む、福岡市の非政府組織「ペシャワール会」の現地代表で73歳▼福岡生まれの中村哲医師は、九大医学部卒業後、パキスタンの州都ペシャワールでハンセン病治療を始める。背景に食料不足と栄養失調があるとし、アフガンで1600本の井戸を掘り、25㌔の用水路を開いた。潤った土地は、糸島市の面積の4分の3に当たる約165平方㌔。工事では、籠に石を詰め護岸に並べる「蛇籠(じゃかご)工」など日本の伝統技術も生かした。この夏は、伊都文化会館と九大伊都キャンパスで講演した▼実りの秋、糸島市の千早新田では、頭を垂れる稲穂に「千早振 神代の海を田作りて 民もゆたかに 歌い舞里」の歌碑が映える▼加布里の末松政右衛門翁と岩本の牛原藤蔵翁が私財を供し新田を作り、そのお祝いで博多聖福寺の仙厓(せんがい)和尚が詠んだ。「蛇籠(じゃかご)工」は、ここでも活躍しただろうか▼いにしえより、多くの人々がかんがいや埋め立てに挑み、そのおかげを収穫する季節。先人への感謝や、飢えに苦しむ人々に思いを馳せながら。ありがたくその実りをいただきたい。

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