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まち角

2019.11.8

 早朝、首里城炎上のテレビ映像が飛び込んできた。漆黒の空をオレンジ色に染める炎。一瞬、何が起きたのか理解できない▼屋根もろとも躯体(くたい)が崩れ落ちる録画映像。生中継で、焼け落ちくすぶり続ける正殿と、消防の懸命の放水を確認する。何度か訪れた、懐かしい場所。悲しい▼平和な沖縄の象徴、宝物、心の支え。戦前、国宝に指定される。沖縄戦では地下壕(ごう)に日本軍の司令部が置かれ、米軍の艦砲射撃で焼失。筆舌に尽くしがたいじゅうりんの歴史も目撃した。1992(平成4)年に復元され、九州・沖縄サミットでは夕食会場になった▼「夢かと思う」「苦しい」「身を切られる思い」「再建に協力したい」と話す人々、ただぼうぜんと涙し手を合わせる人々。復元に尽力した琉球大の高良倉吉名誉教授は「沖縄の誇りを取り戻すために、多くの人たちが取り組んだ復元事業だった。言葉を失う」と話す。沖縄の人たちの喪失感はいかばかりか▼3年半前の熊本地震で石垣や城が崩れ、入場が規制されていた熊本城の本丸エリア。先月、一部公開が再開された。大天守の工事用足場も外れ、石垣も含む全容が間近に見える▼そのホームページには「『ただいま』と、城が言った。『おかえり』と、町が言った。」とある。全国から募金が寄せられつつあるという。生半可な道のりでないことは承知の上で、一刻も早く、首里城が「ただいま」と言ってくれる日が来ることを、沖縄の人たちと共に祈りたい。

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