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まち角

2020.03.26

1月下旬、作家の伊集院静さんが「くも膜下出血で緊急搬送」という小さな記事が載った。手術は成功するも、予断を許さない状況とあった▼妻の篠ひろ子さんは、本名の西山博子名で「願いが叶かな(かな)うのであれば又、ペンを持って皆様に作品をお届けできる事が、私の心からの思いです」と、直筆メッセージを公表した▼伊集院さんは毎年、成人の日と4月1日に、サントリーの新聞広告で、新成人と新社会人にエールを送ってきた。それは、当事者だけでなく、かつての若者たちをも励まし続けた。今年の成人式当日は、「ワクをハミ出せ」と新成人の背を押した▼『少年譜』(文春文庫)は伊集院さんの短編集。いちずな少年と不器用ながらその少年を見守り、育む大人たちの物語が七つ収まる。文庫本の巻末に作家の石田衣良さんは「家族の結び付きを、もう一度確認したい。そういう人は迷うことなく、この本をもってレジに向かってください(中略)納得できなかったという読者には、個人的に賠償に応じてもいいくらい」と寄せた▼新型肺炎の影響で入社式を中止・延期する企業は少なくない。そんな中、伊集院さんの退院を所属事務所が発表した。後遺症はなく、病院でリハビリに励み、毎日3㌔近くの散歩を始めたそうだ。小説・エッセイなどの連載は、随時再開の予定▼新社会人に贈るメッセージ「令和初の新社会人諸君」が仕事始めとなったそうだ。本当によかった。久しぶりに「少年譜」を読み直してみようと思う。

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