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まち角

2020.04.9

18年前に、空き家再生のワークショップを手伝った。外からは見えない荒れた中庭、満開の梅の花が視界に飛び込んできた。「誰も見ていなくても、見事に咲くんだね」「毎年咲いていたんだ。きれいだね」。場所は太宰府、つぶやいたのはアーティストの日比野克彦さん。梅は、人のためではなく自らの命の営みとして咲いていた▼コロナ禍が、普通の暮らしを壊し続ける。ふとあの春を思い出し、梅の代わりに桜をと出かけた▼二丈深江、鎮懐石八幡宮の海を見下ろす展望台。囲むように桜が咲いている。満開になれば、展望台は桜の雲に浮かぶのだろう▼加布里公園、桜の古木たちが、五分、七分と咲いている。満開の樹も数本見かけた。そんな桜の枝の先には加布里漁港、さらに先には可也山。目の高さが小富士梅林あたりだろうか▼笹山公園、下の展望台は八分咲き、上の展望台はほぼ満開。小さな子どもを連れた、多くの家族がそぞろ歩く。子どもたちの歓声が桜の花を揺らす▼猛威をふるうコロナ禍だが、いつの日か「あんときは、マスクだけやなく、トイレットペーパーも無(の)うなった」「学校が休みになって子どもの世話が、やおいかんやった」などと話せる日がくるだろう。1日も早く、そうなってほしい。その春にも、梅や桜は粛々と花を咲かせるのだろう。マスクや隣との距離を気にせずに存分に花見を楽しみたい。

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