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まち角

2020.04.24

西部ガスのカレンダー、4月は筍(たけのこ)とそら豆とワカメの煮物。ガス台上の銅鍋、あめ色のタケノコと薄い緑のソラマメが煮えている。深いしわを刻んだ太い指が、さらにそら豆を加える。濃い緑のワカメはその後に入る▼「手に勝る道具なしです。手をかざして温度をみたり、手のひらや指で長さをはかったり、重さをはかったり」と文章が添えられる。福岡市在住の彩歳の現役料理研究家、桧山タミさんの手と言葉▼桧山さんは、1926(大正15)年生まれ。世界各地を巡り、食材だけでなく、それを取り巻く歴史・文化にも目を向け、多くの生徒を導いた。子をなし育て、大正・昭和・平成・令和を、台所から「がんばりすぎずに」見てきた▼5月はイサキの煮つけ。黒い皿に盛られた淡い朱色のイサキに、くだんの手が緑鮮やかなインゲンを添えようとしている。「一生なんて星の瞬きくらいのもの。人生は笑って楽しくすごしたものが勝ちよ」▼新型コロナウイルスの暗雲が、人々の暮らしを覆いつくす。こんな時だからこそ、「日常」を大事にしたい。料理をすること、食べることは、生きるための大切な営み。そんな日常の中には、「喜び」や「感謝」が無尽蔵に埋まっていると、カレンダーは教えてくれた▼桧山さんに限らず、糸島にはそんな手や心を持つお母さんがたくさんいる。そんなお母さんの仕事や言葉は優しくて重くて尊い。心を込めて言わせてください。いただきます。ごちそうさま。かあちゃん、うまかったばい。と。

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