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まち角

2020.06.26

 自由律俳句の種田山頭火は、福岡から佐賀に旅し「波音の県界を跨(また)ぐ」と詠んだ。日記には、「文字通りの白砂青松だ。左は山、右は海、その一筋道を旅人は行く」「大入という地名、そして村の共同風呂もおもしろい」と書いた▼梅雨の晴れ間、その逆路を歩いた。鹿家駅で筑肥線を降り、二丈パーキングエリアから姉子の浜に下る。糸島市観光協会の松田事務局長から「夏場には鳴かなくなることもある」と聞いたその砂の鳴く音は、残念ながら聴くことができなかった。波打ち際では、幼子を連れた家族が遊んでいた▼さらに東へ。歩道が狭く、所によっては途切れる。自転車を追い抜く車が右に大きくハンドルを切る。それを見るとドキドキする▼道路左手に、いくつもの美しい浜や磯が見える。駅から歩ける距離なのに、歩道や自転車道、そして浜や磯に降りる道の整備が行き届かずもったいない▼福吉駅に近づくと、歩道が整備され安心して歩ける半面、海が遠くなる。うまくいかない。駅を過ぎると、左手海沿いの松林の中に遊歩道が見える。松の間から海が見え、潮の香りと靴底に伝わる松の落ち葉の感触が心地よい▼知り合いの自転車乗りは、「福岡市内から、たびたび唐津を往復する」と話す。きっと、怖い思いもしたことだろう。いつの日か、歩道や自転車道が整備されるといい。ご近所の人たちにも愛される、素敵な散策路になるはずだ。

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