糸島新聞
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まち角

2020.09.11

 糸島は、2週続けての台風に見舞われた。けがを負った人がいた。屋根や壁板が飛び、フェンスやバス停も倒れた。被害に遭われた方々の一日も早い回復や復旧を祈りたい▼糸島市志摩小富士の海沿いでは石の鳥居が倒壊し、同飯原の雉琴神社では倒木が本殿を襲った。同前原西の弘徳寺では、20体近くのお地蔵さんがなぎ倒された。「神仏が、身代わりになってくれた」と話す人がいる▼かつて、日本では台風を「野分(のわき)」と呼び、古くは「枕草子」や「源氏物語」にもその名が残る。文永と弘安の元寇の際に、元と高麗の連合軍を壊滅させた神風も台風だといわれている▼立春から数えて210日目と220日目を、それぞれ二百十日(今年は閏年で8月31日)、二百二十日(同9月10日)とし、気象予報技術が発達していない頃から、過去の経験をもとに台風への警戒を強めてきた▼さらに、日本各地で風を鎮める祭りがあり、被害が少ないよう祈られてもきた。糸島でも、今年はコロナの影響で中止になったが太祖神社の「芥屋の風止相撲」はじめ、各神社でおこなわれる「かぜどめごもり」には、同様の祈りが込められてきた▼日本海近海の海水温度は、1982年の統計開始以降最高だという。これからも、台風への警戒を怠ってはならない。非常食や防災用品の備えに加え、被害が大きくならないよう心からの祈りも忘れずにいたい。

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