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まち角
2020.10.9
虹色のドーナツ状の胸章をする紳士・淑女を目にする機会が増えた。SDGsのマークだ。エス・ディー・ジーズと読み、持続可能な未来を目指す▼さまざまな技術革新は暮らしを便利にしたが、環境破壊や貧困・飢餓などが拡大し「このままでは地球が持たない」との危機感が生みの親。2015年の国連サミットで採択され、2030年までに達成すべき17の目標を掲げた▼大切な課題で、真剣に取り組むべきだ。しかし、素朴に「国連から言われんでも、黙ってしよう人が、いっぱいおらん?」とも思う。朝夕通学路で登下校を見守る人、毎日近所の神社を掃除する人、松林再生に取り組む団体、地域の祭りで焼きそばをふるまう地場企業の社員、肥料の材料となるカキ殻を提供する漁師などなど▼先日、横山泰治さんの話を聞いた。横山さんは東京都調布市で青少年の健全な成長と豊かな人格の形成を手伝うNPO法人の副代表。と同時に、SDGsを学ぶカードゲームの指導役も務める▼SDGsについて「地域で暮らしていると世界の事なんて関係ないと考えがちですが、地域の活動が世界につながっているんです」「地域での活躍が世界に貢献するし、世界での活躍が地域に貢献する」と熱く説く▼「糸島からこそ、持続可能な地球に貢献できるっちゃない?」の意を強くした。糸島ならではの、SDGsへの取り組みが見えてくる気がする。