ニュース
News List
まち角
2021.02.12
梅は咲きツクシも顔を出したが、まだ朝夕は寒い。スーパーで「早生(わせ)キャベツ」98円が猛烈にアピールしてきた。ふわふわのそれはカゴに収まった▼明るい女性の店内放送が「寒い夜は、暖かい鍋が身も心もあっためますよ」と誘う。タマネギ3玉158円、ニンジ3本130円、しめじ158円、最後に手羽元300グラム300円もカゴに入った▼大鍋で、手羽元と玉ねぎを塩コショウで炒める。中まで火が通らずとも表面に焼き目がついたら、たっぷり水を注ぐ。「土中の野菜は水から」、適当に切ったタマネギ、ニンジン、しめじとキャベツの芯も加える。この芯がいい仕事をするし、美味しい▼沸騰したら、灰汁取りをさぼらず弱火で30分ほど煮込みコンソメの素と塩コショウで味を調える。最後に、手でちぎったキャベツを鍋に入れしんなりとしたら、適量と思う量より多くの黒コショウを振ると「身も心も温まる優しいスープ」の出来上がり▼煮物は、冷えていく時間で味が沁みる。翌日は再び温めるもよし、具だけを耐熱食器に盛り、とけるチーズを載せオーブントースター15分でグラタンもどき。豆板醤やカレー粉での味変も楽しいし、チーズの下に卵が潜んでいると嬉しい▼キャベツ農家で糸島市消防団の西原新太郎加布里分団長は、「春キャベツは、甘くて・やわらかくて、生で食べるのが、最高ですよ」と教えてくれた。