糸島新聞
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まち角

2021.04.23

「清正公(せいしょこ)さん」。肥後(熊本)の人は親しみを込め、加藤清正公をそう呼ぶ。優れた土木技術で干拓や灌漑設備・堤防・道路網を整備し、城下町を築いた。その一部は現役で、今も肥後の人々の暮らしを支える。名産の「辛子レンコン」や「朝鮮飴」も清正公にちなむ▼糸島との縁も深い。最後の高祖城主原田信種公は、豊臣秀吉勢に敗れた後、加藤清正に従う。秀吉の朝鮮出兵の際は、清正公と糸島勢700人余りと共に海を渡り、戦死したと伝わる。糸島市二丈松国の永昌寺や泊のヲベタ清正公堂では清正公の霊を祭る▼清正公は、日本三大名城に数えられ熊本のランドマーク熊本城も築いた。5年前、その名城も熊本地震に見舞われた▼大きく崩れた飯田丸五階櫓の石垣の中で、一本だけ石積が残り一生懸命に櫓を支える姿は「奇跡の一本石垣」と呼ばれる。そして、被災に打ちのめされた多くの熊本の人々の心に寄り添った▼崩れ去った石垣は、築城後に改修されたものだった。築城当時、複雑な計算と当時の最新技術で築かれた一本石垣は激震に耐えた。熊本の友人は、「せいしょこさんが熊本城ば守らした」と話す▼この春も、復興半ばの熊本城内外で桜が見事に咲いた。宴会はかなわなかったが、三々五々で散策し花を楽しむ人の姿をニュースで見た。4月26日(月)から、天守閣内部が5年ぶりに一部公開される。

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