糸島新聞
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まち角

2021.05.21

多くの国で使われる「太陽暦」。日本では「太陰暦」にうるう月を加えた「太陰太陽暦」を明治期に太陽暦に変えた。それを「新暦」、それ以前を「旧暦」と呼ぶ▼新暦は旧暦よりひと月ほど早く、桃の節句に桃は咲かず、まだ寒い正月に迎春などと季節とのズレがある。その解消のため、中国や台湾では旧暦の「春節」で新年を祝う。糸島のお盆や、仙台の七夕なども同じ▼今春は、違う種類のズレが生じた。福岡の桜の満開は、観測史上最速で平年より11日も早かった。5月5日には、沖縄と奄美地方が早くも梅雨入りした▼糸島でも、雷山千如寺のシャクナゲや志摩馬場の田浦さん宅のエビネランの開花が、例年より1週間ほど早かった。泊のブルーベリー園も10日早く出荷を始め、20日も早い梅雨入りで麦農家は収穫に追われる▼地球温暖化の影響だそうだ。太平洋西側の海面水温の上昇や、偏西風が北へ蛇行し暖気が流入するなどして、春先の気温が高かった。今月になっても、高い海面水温で勢力を強めた太平洋高気圧が梅雨前線を押し上げ梅雨入りを早めた▼今日は、一年を24分した「二十四節気」の「小満(しょうまん)」。草木が成長する時で、農家では田植えの準備が始まる。糸島の麦秋が、田に変わっていく。わずかな違和感はあっても、紀元前から二十四節気が教えてくれる季節感に、つかの間ホッとできる日常を大切にしたい。

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