糸島新聞
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まち角

2021.08.20

大雨は、糸島に避難指示をもたらした。被災された方々には、心からお見舞い申し上げます。雨は、かつて怡土郡と志摩郡を隔てたという「怡土志摩水道」を思わせるような光景も見せた。そんな時代の話▼前原の金六さんは、対岸の泊への渡し舟が仕事。吹雪の夜、近所の六蔵青年が「舟を出してほしい」という。将来を誓いあった泊の娘イノが今夜、他の者と祝言をあげるという噂を聞き「今夜中に本心を確かめたい」▼荒波の中、二人は懸命に泊に渡った。翌朝、晴天の前原の渡し場に、一人で戻ったはずの金六さんの姿は無かった。遺骸は、彼が舟をつないでいた松の木の根元(今のアソカ幼稚園近く)に埋葬され、村の人たちが手厚く供養し、六蔵とイノも手を合わせた▼浮嶽(うきだけ)の麓、福井の里の豪商の娘千加が紅葉狩りで出会った青年は、浮嶽の竜神の化身だった。その後生まれた男子は「竜起(りゅうき)」と名乗り、神功皇后の三韓出兵に加わり、その武勇は天下に轟いた▼芥屋の大門の鏡岩。天女が舞い降り、羽衣の舞を舞う中、一人の天女が禁じられていた下界の俗謡を歌う。たちまち天女は神通力を失い羽衣は石になった。彼女は許しを請うがかなわず海に身を投げた。今でも鏡岩の頂には、天女の足跡と、石になった羽衣が残るという▼そんな郷土糸島の伝説75話を収めた「改訂版糸島伝説集」を発刊した。お手に取っていただければ・・・。

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