糸島新聞
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まち角

2018.12.6

 職場で柿を頂いた。去年はもらえなかったから、今年の柿は豊作なのだろう。柿をくれた皆さんは、口々に「形の悪かけん、おかしかばって」「虫の入っとうかもしれん」などとおっしゃるが、どうしてどうして、甘くておいしい▼続けて柿の話。先週、92歳で一人暮らしの母を筑紫野の実家に訪ねた。呼び鈴を鳴らしても反応がない。合鍵で中に入る。母は縁側で本を読んでいた。「あら、来とったとね」と言いながらお茶を入れてくれる。今年のお茶はおいしいと言う。そういえば去年も「今年のお茶はおいしかとよ」と言っていた。この心持ちが健康の秘訣(ひけつ)か▼お茶うけは「干し柿」。庭の柿の木は、切り詰めて実を結ばない。渋柿は、近くのスーパーで買ったそうだ。母は、よほど天気が悪い日以外は、歩いて買い物に出かける。これも健康の秘訣なのだろう▼少し沈んだ朱色の表面に白粉がふき、裂くと、あめ色で半透明の果肉が身もだえる。なんとも懐かしく、何とも素朴で、なんとも美味▼子どもの頃、おやつが干し柿だとガッカリしたものだが、火鉢であぶってもらうと、その不満も温まり消えた。10個ほど土産にもらって、半分は自宅に、半分は単身赴任の糸島に持ち帰った。あと二つしか残っていない▼昨日、職場近くのスーパーで、立派な渋柿を求めた。皮をむいて、湯通しして、焼酎にくぐらせ、物干しに下げよう。糸島の風に吹かれ、冬至前には食べ頃になるだろう。芋焼酎のお湯割りに合うやろや。

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