糸島新聞
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まち角

2022.04.29

孫の子はひ孫、ひ孫の子は玄孫(やしゃご)。そんな言葉の親玉が「雲孫(うんそん)」だと、最近知った。八代先の子孫は雲のように遠く隔たっているから雲孫▼その雲孫を冠する財団がある。東京に本部を、糸島市志摩岐志に活動拠点を置き、我々の雲孫が暮らす300年先がより良い世の中になるためには、どうしたらいいか?を考え行動しているそうだ▼そのメンバー、吉良慶信さん(21)に前原で会った。起業に関心を持ち、一橋大学で学ぶ。就職活動が本格化する2年終了時、将来への明確な像を結べずにいた頃雲孫を知り、休学して飛び込んだ。岐志の拠点に住み活動を続ける。「長過ぎるほどの時間軸で考え、行動することで、将来の確かな指標が見つかるはず」と▼同じ拠点で暮らす赤尾将希さん(24)は、昨年9月に東大を卒業。この春から岐志で暮らす。300年先は遠すぎて全くイメージできないが「地域を糸島に限定することで、具体的な何かが見えてくるのでは?」と考えている▼50年先でさえ考えたことが無かった私だが、その解が糸島から導かれようとしていることを嬉しく思う▼そういえば、周船寺、波多江、泊、新田などの地名が示すように、糸島の人たちは300年以上前から大規模な干拓事業を進めてきた。それに携わった人の雲孫たちが、今の糸島で暮らしている。雲孫のための模索に、糸島ほど適した場所は無いのかもしれない。

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