糸島新聞
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まち角

2019.01.31

 伊都文化会館の古い日章旗には「第二次世界大戦後、日本において公式の場で掲揚を許可された第一号の国旗である」とある▼関わった岡部平太は、自著に「半島の北の切っ端しの海岸の隅に、私の生まれた郷里の部落がある。万葉集にも詠まれた引津野辺は、私たちの部落の古名である」と書く▼幼い頃から運動能力に秀で、福岡師範から東京師範、講道館に学ぶ。ピンチでは「どげんかなる、どげんかする」と自らを鼓舞した柔道8段、剣道5段。米でスポーツを学び、日本の運動界を「理論」でけん引した。1951年のボストンマラソンでは、監督として日本人の初優勝を導くが、脱権威・中心の生涯を貫いた▼48年の福岡国体では、連合国軍総司令部(GHQ)が接収した旧陸軍兵営跡を「戦争は終わった、兵どもの夢の跡を、ピースヒル(平和台)に」と訴え取り戻し、平和台陸上競技場を造った。二丈出身の楢崎正雄式典委員長とマッカーサーに直訴し、君が代演奏と国旗掲揚も認めさせた▼冒頭の旗は、峰貫一糸島体育協会長の尽力で、同氏の母校・加布里小を経て、伊都文に届いた▼平太が他界し半世紀。ソレバ知る人も少のうなった。「こげな、すごか人がおったとバイ」と子どもたちにも伝え、故郷ば誇りに思うて欲しか。岡部の伝記『Peace Hill 天狗(てんぐ)と呼ばれた男 岡部平太物語』(幻冬舎)は、糸島の書店にも並び、芥屋を走り回る「わるそう坊主平太」の姿も、生き生きと伝えとります。

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