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まち角

2019.02.28

 弊紙で、福吉中「百人一首大会」の記事を読んだ。髙城沙紀教諭(27)の企画。ネット時代の中学生に、大和言葉に触れる機会をつくる若き教育者に敬意を表したい▼和歌は、五七五七七の31文字に、自然や思いを込める。同様に、沖縄には八八八六の30文字の琉歌(りゅうか)がある▼24日、政府主催の天皇陛下在位30年式典の報道で、沖縄出身の三浦大知さんが切々と歌いあげる「歌声の響(ひびき)」を聴いた。「まことにめでたい」という意味の沖縄の船出歌「だんじよかれよし」を題材にした曲だ▼皇太子時代の陛下は、初の沖縄訪問時にひめゆりの塔で火炎瓶を投げられる。しかし予定を変えず、翌日ハンセン病の国立療養所沖縄愛楽園を訪ねられた。帰り際、入所者の「だんじよかれよし」の合唱に見送られる▼後日、陛下はその様子を琉歌で詠まれ、同園に伝わった。「だんじよかれしの歌声の響見送る笑顔目にど残る」読み方は「だんじゅかりゆしぬ うたぐいぬふぃびち みうくるわれがう みにどぅぬくる」。この歌に皇后さまが曲をつけ「歌声の響」は生まれた▼式典でその歌が流れた時、硬かった両陛下の表情が変化したように感じたのは私だけだろうか。せんえつながら、皇太子時代から幾度も沖縄を訪れた両陛下の思いを垣間見たような気がした▼翌日の朝刊には、式典の模様、沖縄戦に従軍し戦後は沖縄に寄り添ったドナルド・キーン氏の訃報、そして辺野古移設の賛否を問う県民投票の結果が載った。

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