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コロナ禍乗り越え、未来へ一歩 中学校で卒業式 福吉中
2021.03.19

「夢に向かって」のメッセージに送られて巣立つ卒業生ら
糸島市二丈福井の福吉中(古藤浩二校長)で12日、第74回卒業式が開かれた。新型コロナウイルスによる休校や行事の中止といった異例の状況を乗り越えてきた卒業生40人が、困難に立ち向かう決意と希望を胸に、3年間の思い出が詰まった校舎を巣立った。
新型コロナウイルス感染防止のため、式典の規模を縮小して開催。来賓や在校生の参加を最小限にとどめ、保護者は会場入り口で検温と手指の消毒を行った。
古藤校長が卒業生40人に卒業証書を授与。「人生に無駄なことは1つもない。コロナ禍を乗り越えた中学生として、自信を持って1歩を踏み出してほしい」とはなむけの言葉を贈った。
在校生を代表し、横尾子心香さんが「校舎に先輩方の姿が無いのはさみしく思うが、ともに過ごした思い出を胸に、新たなリーダーとして福吉中の伝統を受け継ぎ、前進していく」と送辞。答辞は、卒業生の吉村紗希さんが読み上げた。「10年ともに過ごした3年生のみんなとまだまだ一緒にいたい。だけど、私たちは前に進まないといけない。これから先、たくさんの困難に出会うかもしれないが、みんなの支えや思い出が後押ししてくれる。また会う日まで、別々の場所で頑張っていきましょう」と涙ながらに締めくくった。
卒業生の退場時、同中の伝統である在校生手作りの卒業を祝うくす玉が割られた。「夢に向かって」の垂れ幕の下、卒業生たちは笑顔を見せながら新たな1歩を踏み出した。