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「糸島サイエンス・ヴィレッジ」構想発表 地域住民、研究課題提供も

2019.04.4

パネリストの(左から)原田教授、ゲルハルト・ファーソル社長

パネリストの九大・坂井猛教授、高田仁教授、都甲康至教授、糸島市の馬場部長

 九州大の基礎研究を企業などとともに実用化・事業化する研究機関群「サイエンスパーク」(SP)の糸島での設置構想について調査・研究してきた、同大と糸島市による成果報告会が3月29日、同市の伊都文化会館・多目的ルームであった。

 構想の名前は「糸島サイエンス・ヴィレッジ(SV)」。九大研究者と企業だけでなく学生も積極的に参加し、地域や住民との交流から産業課題、社会課題も研究対象に。「九大を核としたまちづくり」の側面も。同市は土地利用の規制緩和はするが、財源は民間主導で行いたい、としている。

 まず、共同研究代表者の同大グローバルイノベーションセンターの原田裕一教授が、米スタンフォード大の周辺にアップル、グーグルなどIT企業が囲んでいるシリコンバレーを例に出し、SPを解説。新たなものを創り出そうとする学生や研究者を中心とした人材に企業が関係し、ベンチャー企業同士が絡むなどして大きな塊になる、と説明した。

 その上で、糸島SVは「大学人と企業、地域住民が交流し話し合う中で新たな価値が創造され、新たな研究課題が生まれる」と語った。

 続くパネルディスカッションでは、同市企画部の馬場貢部長が「このSVは単に研究所が建ち並ぶのではなく、森の中に一つずつ研究所ができ、一つのまちができ上がるイメージ。伊都キャンパスの西側付近にできないかと思っている。この会場に来てくださった皆さんや企業さんが応援団になってくれれば、SVの実現は早まる」と支援を呼び掛けた。

 会場の参加者には「市民と大学の先生が交流し、自分たちの日常生活の課題が研究テーマのヒントになればうれしい。構想を聞いてわくわくした」と熱く語る70代の男性もいた。

 同市在住の元アップル社デザイン・エンジニアのダグラス・ウェバー氏は、同日朝に体調不良となり、基調講演は中止となった。

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