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巣立つまちに恩返し 「空きプロ」の九大院修了生ら

2020.03.26

補修した床を指さす(左から)金井さん、東さん、財前さん、小島さん

傷んだ床板をはがし、作業に集中する「空きプロ」メンバー

 九州大で建築学を学びながら空き家の再生などを手掛けるサークル「糸島空き家プロジェクト(空きプロ)」のメンバーで、間もなく糸島を離れるメンバーら4人が8日、糸島市志摩桜井の同市桜野放課後児童クラブの傷んだ床をきれいに補修した。「空きプロの活動を通して糸島の人たちに育ててもらった。糸島を離れる前に少しだけ恩返しできたかな」と東大貴さん=同大大学院人間環境学府・空間システム専攻の修士2年。

 空きプロは2011年に活動開始。工務店や大工さん、左官さんたちと一緒に、糸島の空き家を学生の住まいや地域活動の場向けにリノベーション(大規模改修)。築60年の民家を改築した、木造2階建ての農園付きシェアハウス「ファームシェアハウス篠原」(現・熱風寮篠原)など、数々の実績を積んできた。

 市は同クラブの床が傷んできたため児童の安全面を重視し、工務店に床全体の修繕工事を発注しようと検討。ところが、使える予算額では不足することが判明。床の状態が悪い箇所を集中補修する方針に切り替えた。そこで、床の張り替え施工の実績がある「空きプロ」に白羽の矢が立った。

 床補修に取り組んだのは東さんのほかに、同専攻で修士2年の金井里佳さんと財前貴行さん、同大工学部・建築学科2年の小島知成さん。

 傷んだ部分の床板6カ所をはがした後、根太(ねだ)と呼ばれる床板を支える横木を補強。床材は、空きプロとコラボした経験がある同市前原西の総合建設業「へいせい」が、地域に寄り添い活動する空きプロの取り組みを評価し、無償で提供してくれた。4人は床材を適切なサイズにカットし、張り付けて完成。教室には約8時間、金づちや電動のこぎりの音が響いた。

 修士2年の3人は23日、同大学院を修了し、就職で福岡を離れる。3人は「空きプロの活動を通じて、中古物件の改修や住民とのまちづくりワークショップなど、大学の授業だけでは得られない貴重な経験ができた。卒業前に、糸島の子どもたちのために作業ができてよかった」と笑顔で語った。

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