糸島新聞
1917(大正6)年創刊

毎週木曜日発行 購読料 1カ月 900円(税込)1部 225円(税込)
糸島新聞社
福岡県糸島市前原東1-8-17
TEL:092-322-2220
FAX:092-324-5115
itoshin@blue.ocn.ne.jp

ニュース
News List

小中「1人1端末」始動 タブレット配備が完了

2021.03.12

企業に向けプレゼンを行う前原東中の生徒

 情報通信技術(ICT)を教育に活用する国の「GIGA(ギガ)スクール構想」に基づき、糸島市は昨年末までに市内全22校の小中学生に1人1台のタブレット端末8895台を配備した。校内高速通信ネットワークの整備なども完了し、市教育委員会は同市の前原東中と福吉小で行われた、タブレット端末を使った授業を公開した。

 ■前原東中

 軽量火薬を使った「モデルロケット」作りに取り組む前原東中では2月24日、生徒が10万円の制作費用の協賛を企業から募るため、ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使ったプレゼンテーションに挑戦した。

 協賛企業8社の代表が画面の向こうで見守る中、生徒たちは昨年10月に第1弾となるロケットの打ち上げに成功した際の動画を流し、「あの感動が、今も鮮明に残っている」と切り出した。

 ロケット制作には、上田暁・主幹教諭による補充授業「ロケット打ち上げプロジェクト」を選択した1~3年生20人が携わる。プレゼンは、同プロジェクトの「ロケット資金運用班」6人が担当。

 生徒たちは、ロケット制作のきっかけとなった、人気小説「下町ロケット」のモデルで、北海道・植松電機の植松努社長の「どうせ無理を無くし、夢を諦めないことの大切さを伝えたい」との思いや、「新型コロナの影響で行事が少なくなってしまった小学生たちに、思い出を作ってあげたい」と第2弾を思い立った理由を説明。

 本来なら1月の新入生説明会までに完成させる予定だったが、新型コロナの影響で中止に。現在は4月の入学式以降の打ち上げを模索中という。同班リーダーで3年生の池田圭佑君(15)は「本当なら一社ずつ訪問してプレゼンを行う予定だったが、コロナ禍の中で難しく、Zoom会議に切り替えた。離れていてもネットを通じて自分たちの思いを伝えられたと思う」と手ごたえを感じていた。

 ■福吉小

福井神楽の魅力を紹介する福吉小の児童

 3日、同市の福吉小と怡土小をオンラインで結び、両小の3年生がそれぞれの地域に伝わる「福井神楽」と「高祖神楽」の魅力について紹介し合った。

 福吉小3年1組の児童30人は、一人一人がタブレット端末に向かい、自分たちで作ったプレゼン用のスライドに合わせて「(福井神楽)保存会は32人。一番若い人で14歳の中学生、一番高齢の方は81歳です」「神楽師さんたちは、地域の人を元気にしたいという強い思いを持って舞っています」「福井神楽には23種類の舞いがあります」などと発表した。

 担任の保坂晃生教諭は「操作を覚えるまでに最初は時間がかかったが、子どもたちはのみ込みも早く、分かった子が分からない子に教えることで好循環が生まれ、クラスの仲間意識や絆が深まった」と語った。

 同小の佐々木智子校長は「タブレットを使うことで、子どもたちは自分でどこまで理解できたかを把握することができ、苦手なところを選んでドリルなどで補強することができる。コロナ禍でもリモートで離れた人とつながることもでき、子どもたちの世界が広がるのではないか」と期待していた。

ニュース一覧