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ヒマワリの種・手紙付き風船、九重町へ 桜野小3年13人思い届く

2020.11.27

九重町から届いた手紙を手に井上君

 糸島市志摩桜井の桜野小(岡村敦子校長、100人)で3年生13人が人権学習で育てたヒマワリの種の一袋が、九重連山のある大分県玖珠郡九重町に届き、4日に種を拾った人から手紙が届いた。児童らは、110㌔も離れた山の中で風船に付けた種を発見してくれた人に感謝するとともに、3年生皆の人権の心が伝わったと喜んでいる。

 同小では花を育て命の大切さを育む法務省の「人権の花運動」で、毎年3年生が「人権の花ヒマワリ」を育て、種を風船で飛ばす活動を続けている。今年はコロナ感染拡大の影響で学校が臨時休校となり、児童が種をまくことができず、人権擁護委員の手で育てられた苗を休校明けの6月1日に植えた。そして10月23日にヒマワリの種を、メッセージを書いた封筒に入れ風船に付けて青空に飛ばした。

 届いたヒマワリの種の袋は井上賴人君(9)が飛ばしたものだった。標高1200㍍の山の900㍍付近の林道に10月31日に落ちていたそうで、手紙には「4月になったら種を植えます。ありがとうございました」と書かれていた。

 担任の吉田裕子(ひろこ)教諭から話を聞いた井上君は、「拾った人から手紙が来るとは思わなかったのでびっくりした。九重には行ったことないけど、遠くに届いてうれしい」。吉田教諭は「動物の餌にもならず、その方に拾われた奇跡でみんなの思いが届いた」と喜ぶ。

 毎年ヒマワリの種飛ばしを一緒に行い、今年は種をまき、苗を育て児童に力を貸した桜野校区人権擁護委員の相田成子さんは「みんなの思いが『あなたは一人じゃない』とどこかに届いて、きっとそこで花を咲かせると思う。見えないところにつながっている人がいることを体験させてもらった」と話していた。

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