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便利で安全な車開発 桜野小5年生プログラミング学習発表会
2020.12.11

未来の車を開発し、研究発表会の模擬体験をする児童たち
糸島市桜井の桜野小学校(岡村敦子校長、105人)で5日、5年生19人が社会科学習に取り入れたプログラミング学習例で、自動車工場学習の延長として、児童が自動車グループの社員の立場で開発した車の発表会を行った。
担任の田平(たびら)竜雅教諭(24)が代表を務める「タビラ自動車グループ」の社員となった児童たちは、消費者の願いである安全で便利な自動車を開発するため、コンピューターを使ってプログラミングを行い、ロボット「mBot(エムボット)」を動かし、便利で安全な車の機能を2人1組で発表した。
あるグループは、目や耳が不自由な人と車が衝突しそうな時に、音や光で知らせてぶつからないように停止する車を開発。事故の種類を調べると、①追突②出会い頭③右折時④横断中が75%を占めることが分かったので、障害物があったら自動で止まる車の必要性を感じたと説明した。
児童は車が走る、止まる、光る、音を鳴らす、進むなどのフローチャートを書き、プログラムし、「mBot」を走らせた。プログラムの不具合を修正するデバック活動では、タイヤが回る時間、自動車が進む時間を1秒以下の単位にしたら改善できた―などの発表もあった。
線に沿って自動で進む機能「ライントレーサー」を加えた開発をしたチームの「mBot」が、仮想の家の前で止まって、また走り出す様子を見た児童から「おお、すごい」と歓声が上がるなど、19人はそれぞれのチームの発表を真剣な表情で聞いた。
田平教諭は「ロボットに命令するにはアクシデントがいっぱいです。コンピューターと仲良くするには、分かる言葉に言い変えることが必要で、そのためにプログラミングがあるのです」と学習の必要性を話した。