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糸島観光、新型コロナを懸念 カキ小屋予約キャンセル続出 芥屋の遊覧船は進水式挙行

2020.03.13

糸島観光に逆風が吹く中、大漁旗が掲げられた新「大門丸」が進水。お祝いの餅を投げる丸田社長

「安心していただけるように」と、入り口にアルコール消毒液が設置されているカキ小屋「徳栄丸」

 糸島市が農水産業とともに基幹産業と位置付ける観光産業にも、新型コロナウイルス感染拡大という黒雲が近づきつつある。遊覧船進水式を予定通り行った観光船会社のトップも、出口の見えない先行きを気に掛けていた。

  入り口に消毒液

 糸島市の冬の風物詩として観光客でにぎわうカキ小屋では、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、予約のキャンセルが相次ぎ、売り上げに影響が出ている。

 仮設だったカキ小屋が昨年10月下旬、「常設」に変わった同市志摩の岐志漁港。「徳栄丸」(松前龍吉代表)は、2月から3月にかけ国内外からの大型ツアーなど旅行客でにぎわうのが通例。入り口や店内にアルコール消毒液を設置し、従業員はマスク着用。対策に抜かりはないが、歯止めはきかなかった。

 2月中旬から予約取り消しの電話が増え始め、ツアー客に限ると、今季終了の3月末までのキャンセル総数は500人超になりそう。小人数グループも含めばさらに膨らむ。スタッフは「ここまでキャンセルが出たのは初めて。厳しい状況」と漏らす。

 同店の従業員には子育て世代が多い。小中学校の臨時休校を受け、お互いの家に子どもを預けて交代で休みを取るなど、カバーし合って勤務。卒業旅行を計画しアルバイト代を稼いでいた高校生らは、国内外で増え続ける感染者数をチェックし、泣く泣く旅行を断念したという。

 「徳栄丸」の2、3月の売り上げは前年を大きく下回る。「こんな状況でも来てくださるお客さまがいる。来て良かったと笑顔で帰ってもらえるよう、頑張って営業したい」と同店スタッフらは前を向いている。

 

夕日をバックに写真を撮る観光客

  撮影スポットは

 糸島屈指の「インスタ映え」スポットとして人気がある糸島市志摩の二見ケ浦は5日、普段と変わらない観光客でにぎわっているように見えた。若者を中心に男女のグループやカップル約60人が海岸に立ち、夕日をバックに、スマホのシャッターを何度も切った。
 埼玉県から大学の仲間3人で訪れたマスク姿の男性(22)は、「ネットで調べて夕日を撮りに来た。新型コロナウイルスの感染拡大は気になるが、大学最後の思い出をつくりたかった」と語った。

 屋外の観光地だから感染リスクを気にせず過ごせるのかも…。海辺のカフェから「そんなに影響はない」との声も聞かれた。

 だが、市観光協会のベテラン職員の見立ては違う。協会窓口の1日当たりの来訪者数は、昨年3月の1カ月平均147人に対し、5日の来訪者は約70人。「これに比例して、インスタ映えスポットもじわりと減っているはず」と推測する。

 同協会は、遠方からの観光客が飛行機や新幹線など交通手段の利用を控えたり、外出自粛ムードで観光自体を取りやめたりといったケースが、出ているとみている。

 GWに期待かけ

 「新船でお客さまに満足していただき、さらに多くの観光客に芥屋を満喫してほしい。新型ウイルスの感染拡大で自粛ムードが広がっているが、芥屋観光の発展のためにも、この進水式は何としても開きたかった。芥屋に人を呼び込むことが、結果的に糸島観光を盛り上げることにつながる」
 
 芥屋大門観光社の丸田藤人社長は4日、晴れがましい席で海を眺め、決意の表情を見せた。

 同社が運営する芥屋の大門遊覧船「大門(おおと)丸」の新型船が完成し、同市志摩芥屋の芥屋漁港前で開かれた進水式。海上で映える黄色い船体に、同市のゆるキャラ「いとゴン」が描かれ、大漁旗を掲げた新船が雄姿を現した。

 1981年の建造から39年間働いてきた現船に代わり、13日に初就航。現船も引退はせず、大型連休期間中などは2船体制に。混雑を緩和しこれまで以上の観光客を快適な海の〝プチ旅〟へ案内する。

 神事の後、船上から紅白の餅がまかれ、関係者や地域住民ら約50人が進水を祝った。丸田社長は「(利用者はコロナの影響で)3、4月は少ないだろうが、ゴールデンウイークになれば戻ってくれると思う」と目線を上げた。

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