糸島新聞
創刊100周年

設置販売店
ファミリーマート
  • 二丈福吉店
  • 前原末永店
  • 糸島加布里店
  • 志摩可也小学校前店
  • JR筑前前原駅前店
  • 福岡周船寺1丁目店
糸島新聞社
1917年(大正6年)創刊
福岡県糸島市前原東1-8-17
TEL:092-322-2220
FAX:092-324-5115
itoshin@blue.ocn.ne.jp

ニュース
News List

コロナ下のお盆事情 3密避け、伝統行事の中止相次ぐ

2020.08.21

マスク姿で墓参りをする家族連れ=15日二見ケ浦公園聖地

 新型コロナウイルスの影響で、暮らし方も大きく変化しているが、盆行事にも影響が及んだ。都市化してきたといえ、まだ古い伝統や慣習が残る糸島地区の盆行事だが、新型コロナウイルスの影響で、盆参りが極端に簡素化されたり、盆踊りも中止されたりしたほか、遠方に暮らす家族が帰省を見送るなど、大きく様変わりした盆休みとなった。

 例年なら8月10日過ぎごろからは、男性は白のカッターシャツに黒ネクタイ、女性は黒いフォーマルウェアの姿を街角で見かける時期だが、今年はめっきり少なかった。初盆の家を親族や関係者が訪れ、お参りする慣習が根強く残る糸島地区だけに少し異様にも思える光景だった。

 糸島地区内の寺では、僧侶が檀家への盆参りの自粛や簡素化することを文書で事前に通知するなどの対応も多かったという。また、初盆を迎えた家でも、回覧板やはがきなどで、お参りに来られる人へ「初盆会は身内のみで執り行います」などと通知し、理解を求めた家もあった。

 また、コロナ下での初めてのお盆で、初盆を迎えた家では、手探りの中で「密な状況ができないように」と、縁側でのお参りやペットボトルでのお茶の提供など、簡素化した接待を行うところが多かったようだ。

 牛原公善社=糸島市前原西=の牛原一幸副社長によると、「お盆参りは、年々簡素化してきた。新型コロナ感染拡大でその流れに拍車がかかったようだ」と話す。

 龍国寺=同市二丈波呂=によると、お盆の時期に檀家を訪問し読経を行う棚経は、初盆の家と地元の波呂地区では行ったが、福岡市内は同寺発行の「お寺だより」で、延期の旨を伝えた。

 恒例の盆踊りも同様で、回覧板などで中止を伝える地域が多かった。二丈波呂の盆踊りは、13日は亡くなった人のお宅で、16日は龍国寺で行ってきたが、今年は取りやめ寺で読経し、過去の盆踊りの映像を流した。

 毎年15日に行われている、同市二丈の大入白山神社に伝わる伝統行事「大入盆綱引き」は中止された。

 一方、二見ケ浦公園聖地=同市志摩桜井=では、13日ごろから墓参りの利用者が例年の1・5倍に増え、車の渋滞もできたそうだ。

 帰省や家族旅行を見合わせた人も多かったようで、お盆休み最終日の16日、各交通機関とも例年のような混雑は見られなかった。

 大学生の長女を前原駅で見送った市内在住の両親は「(娘の通う)大学は九州内の帰省は許可し、九州外への帰省はしないようにと言っていた。見送りの人が多い時なのに今年は駅の風景が一変した」と話していた。

 緒方亮輔駅長は「例年、夏休みは海水浴客などの利用も多いが、今年は少ない。すでに夏休みが終わった学校もあるようだ」と話していた。JR九州の列車予約状況は7日~17日の盆期間中前年比10~40%と低迷した。

ニュース一覧