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コロナ差別生まないまちに 広がれシトラスリボンの輪

2020.12.11

シトラスリボンの輪を広げようと、市役所に設置されたPRコーナー

 糸島市の新型コロナウイルスの感染者が2日、101人となり、4月1日に初めて感染が確認されてから約8カ月で100人を超えた。8日現在の市内居住者の陽性患者数は、106人(うち死亡者2人)。2日からの1週間で7人の感染が分かるなど徐々に増えており、感染予防の徹底が重要となっている。そんな中、市は感染者やその家族、医療従事者らへの差別や偏見に負けない〝優しいまち〟を目指そうと、「シトラスリボンプロジェクト」の推進に乗り出した。
 
 11月21日、市内で5人が集団感染し、初のクラスターが発生。2日には市内の小学校に通う10代の児童と10歳未満の園児の感染も判明。同小と、園児が通う保育園が3日から6日まで臨時休業となり、同小児童クラブも同期間、閉所となった。市によると、2人と濃厚接触の疑いがある関係者らがPCR検査を受診し、5日、全員の陰性が確認され、各施設は7日から再開した。

 シトラスリボンプロジェクトは、愛媛県の市民グループが始めた取り組み。名物のかんきつ類(シトラス)の色で、リボンの3つの輪は「家庭」「地域」「学校・職場」を表現している。リボンを身に付けることで、もし感染を経験した人がいても、過度に避けたり怖がったりせず、「おかえり」と温かく迎える気持ちを表す。

 市内の障害者福祉施設など11団体でつくる「市スマイルネットワーク」が、同プロジェクトに賛同。施設に通う利用者らが、叶(かのう)結びのシトラスリボンがデザインされたストラップや胸元を飾るラペルピン、マスクバンド、シトラスリボンの刺しゅう入りマスクなどの新商品を作成して販売している。
 
 また、かりんとうやラスクなど既存商品にシールを貼ったり、市がシトラスリボンストラップを6千個購入し、関係者らに配布したりしている。

 プロジェクト第2弾として、市内の医療機関や飲食店など約300カ所にポスターを掲示し、周知に努める準備も進んでいる。市内の園児や児童、生徒にシトラスリボンの作成キットを配り、自分たちでリボンを作ることで差別や偏見について考えるきっかけにする計画もある。

 市人権・男女共同参画推進課は「シトラスリボンの輪を広げることで、コロナ禍であろうとなかろうと、偏見や差別が生まれない土壌を育てていきたい」としている。

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