糸島新聞
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緊急事態再宣言の影響は 感染者200人に到達 糸島市

2021.01.22

午後8時閉店を知らせる糸島市内の飲食店の看板

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う2度目の緊急事態宣言を受け、対象となった福岡県は14日から2月7日までの期間中、不要不急の外出自粛(特に午後8時以降)や、「出勤者の7割減」に向けた在宅勤務(テレワーク)の推進など、感染防止策の徹底が求められる。16日からは、飲食店に対して営業時間の短縮(午後8時まで)や、酒類の提供を午後7時までとする要請期間も始まり、糸島市内の飲食店からは「(時短では)経営が成り立たない」などの声が聞かれた。

 工夫重ね乗り切る

 糸島市のイタリアンダイニングバー「エポカ」のオーナーシェフ、神代圭一さんは、「昨年の10月は売り上げが戻っていたが、感染者が増え始めた11月ごろからまた落ち始め、12月は少人数のグループによる忘年会も開かれていたが、年明けからは新年会もなかった。お店を開けていてもお客さんが来ないだろうから、緊急事態宣言の期間中は前回同様、基本テイクアウトだけの営業を検討中」と語った。

 同市内で居酒屋「赤ひげ」2店舗を経営する前田康史代表は、14日から2月7日までの休業を決めた。この期間に畳のフロアをリニューアルし、部屋と部屋を仕切るなど感染者が出ないように対策を取るほか、今後のメニューや営業時間などを見直すという。

 通常、午後5時から深夜1時まで営業している同店は、今後オープン時間を早め、焼き鳥やコロッケなどの総菜を持ち帰りメニューとして、家庭で居酒屋気分を味わってもらえるように工夫しようと考えている。

 前田代表は「午後5時から3時間の営業では、経営が成り立たない。コロナは長期戦になるだろう。夜は出歩く人が少なくなるだろうし、居酒屋も考え方を変えないと」と表情を引き締めた。

 同市二丈の深江観光ホテルの大神信次代表は、「仕入れや電気代、従業員の手当てなどの固定費は、お客さんがいなくてもかかる。コロナ以降は、予約制にして連絡先が分かるお客さんだけの営業にしていたが、その予約も今回の宣言で次々とキャンセルになった。修学旅行の代替の研修旅行などで何とか乗り切ってきたが、今回の宣言は本当にこたえる」と渋い表情。

 「政府は時短営業や自粛を一方的に要請するが、支援策は『ネットで申請しなさい』と言い、電話もなかなかつながらない。若い自分でも苦労するのに、年配の大将や女将はなおさらだろう。各地の実態にも即したきめ細かな支援策を、ぜひお願いしたい」と力を込めた。

 同市前原中央のうめちゃん食堂の渕上瞳さんは、「昼は日曜と祝日以外の正午から午後2時、夜は午後6時半から同8時と、それぞれ営業時間を短縮して店を開けている。さらに金曜と土曜の夜はテイクアウトのお弁当のみにした。ただ、宣言後は昼もそうだが、夜は店の前を通る人がいない状況で、お客さんも激減した。さらなる営業体制の見直しが必要かもしれない」と不安げ。

 「第一波以降、今まではテイクアウトのお弁当やオードブルで何とかしのぐことができた。それも常連さんの大きな協力があったからこそと、とても感謝している。今回は、どうなるか分からないけど、泣き言を言ってもしょうがない。何とか頑張っていくしかない」と前を向いた。

 標高900㍍の羽金山中腹に位置する県指定名勝「白糸の滝」は、冬でも行楽客らが訪れる。白糸の滝「ふれあいの里」の友岡秀文店長によると、緊急事態宣言を受けての営業時間の変更はなく、午前9時から午後5時まで営業。

 「従業員の体調管理や、間隔の確保、細やかな消毒など感染拡大防止を徹底して営業しているが、より一層気を引き締めて営業する」と話した。

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