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緊急事態宣言を解除 学校体育館などの利用再開
2021.03.5
福岡県を対象とした新型コロナウイルス感染症対策のための緊急事態宣言が2月28日までで解除されたことを受け、糸島市は1日、小中学校体育館などの一般開放の再開を決めた。
同宣言は、東京都など10都府県で7日までを期限としていたが、県は独自に設けた、直近7日間の新規感染者数の平均が連続で180人未満▽最大確保病床(764床)の使用率が50%未満になる見込み―の2つの基準をクリアしたなどとして、2月24日に期限を待たずに宣言を解除するよう、政府に要請。政府は同26日、福岡県を含む6府県を宣言の対象区域から解除を決定した。
県は「しかしながらこれで新型コロナが収束したわけではない」と強調。感染の再拡大を防ぐため、1日から7日までの間、飲食店には引き続き営業時間の短縮を要請。
ただ「午後8時まで」としていた営業時間は、「午後9時まで」に緩和。酒類の提供も「午後7時まで」としていたオーダーストップを「午後8時半まで」に延長する。1日6万円だった要請に応じた店への協力金は、4万円になる。
糸島市の大庭旅館女将、大庭江美子さんは宣言解除の報に、「九大の受験生や出張のお客さまなど、少しずつ動きが出てきたように感じるが、宣言解除での気の緩みが心配。もうしばらくは、一日一組限定の営業を続けていくつもり」。
同市のゲストハウス前原宿ことのはオーナー、野北智之さんは「レンタル自転車事業にも取り組んでいる。最近、車で糸島に来て、前原で自転車に乗り換え観光する若い人が増えてきた。密にならないコロナ以降の糸島観光のヒントがそこにあるかもしれない」と、感染収束後のポストコロナ社会を見据えた。
宣言解除を受け、糸島市は1日、新型コロナウイルス対策本部会議を開催。4日からの市内小中学校体育館・運動場・柔剣道場の一般開放の再開(7日までは午後8時まで)を決定した。
午後8時までとしていた各校区のコミュニティセンターの貸館や、伊都文化会館、曽根、志摩の両体育館、ナイター設備がある曲り田、芥屋の両野球場と深江テニスコートの利用制限は、7日まで継続する。