糸島新聞
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緊急事態宣言 市民生活に影響広がる

2021.05.28

閉館となっている市の公共施設

 福岡県の服部誠太郎知事は25日、新型コロナ感染拡大による緊急事態宣言の期限(31日まで)について、延長するよう国に要請した。糸島市は宣言期間中、市立図書館や伊都国歴史博物館などの市内公共施設を、原則閉館。コミュニティセンターの貸館(6日から)や曽根体育館、曲り田野球場などの社会体育施設の利用も休止されており、市民生活に大きな影響が出ている。まちの声を拾った。

 「昨年4月の緊急事態宣言時と違い、今回は学校が臨時休校とはならず、小中高生が元気に毎日通学している風景は、緊急事態宣言下であってせめてもの救い」と市内の50代の女性。

 市内中学校で現在の3年生は、昨年2年生時に修学旅行が延期となってしまい、今年、県内に日帰り旅行を計画している学校もあるようで、ある生徒の保護者は「修学旅行は一生の思い出のはずで、中学時代にいろいろ体験させてあげたいのに、コロナで中学3年のうち2年間がだめになってしまった」と嘆く。

 小学校では、夏のプール授業が無くなった。小学5年女児の母親は「昨年もプールがなく、長女の130サイズの水着は(小さくなって)無駄になってしまった。今年もプールが無いとの連絡があり、子どもにとっては夏の体育の授業の楽しみが減り、残念だ」と肩を落とした。

 糸島市のラグビーチーム・伊都ヤングラガーズ中学部は毎週土曜日と日曜日の週2回、曽根グラウンドや福吉しおさい運動場で練習をしてきたが、宣言を受けて活動休止に入った。

 鹿毛俊作監督は「今は県大会の真っ最中で、5日に1回戦を勝ち抜いたばかりだった。2回戦に向けて調整に入るつもりだったが、市内のグラウンドがどこも使えなければ休みにするしかない。頭が痛いが、相手チームも同じ状況だと思うので、こんな時こそワンチームとなり、みんなでこの難局を乗り越えるしかない」と前を向いた。

 6月13日から予定されていた九州電力旗争奪親善少年野球大会(九州電力福岡西営業所主催、糸島少年野球連盟共催)は、昨年に続き2年連続で中止となった。同連盟に所属する16チームと、他の連盟から16チームを招待し、計32チームがトーナメント方式で対戦するはずだった。

 同連盟の辻智成会長は「今月末まで小学校のグラウンドが借りられず、各チームとも練習ができていない現状では中止も仕方ない。今シーズンは昨年と違い、感染に気をつけながらも大会スケジュールを消化できると期待していたのに…」と声を曇らせた。

 ワクチン接種の状況も気になるところ。8日から始まった集団接種に合わせ、17日からは、市内各医療機関でも個別接種を順次開始した。

 同市前原西の70代女性は15日の受付分で電話予約でき、6月上旬の集団接種を予定している。夫の70代男性は、29日午前9時からの集団接種の予約開始に合わせて電話するつもりで、「LINE(ライン)での予約にも挑戦してみたい」。2人は「感染拡大がこれほど進むと、接種しないことには孫にも安心して会えない」と語った。同市前原南に住む70代女性は、かかりつけ医で予約できると分かったが、月日は未定。

 県グラウンドゴルフ協会糸島支部は、13日に開催するはずだった同支部主催の大会と、6月17日に開催予定だった市スポーツ大会(市スポーツ協会主催)のグラウンドゴルフ競技を中止した。同支部は「高齢者へのワクチン接種が進めば、夏場以降の大会は通常通りできるようになるのではないか」と期待していた。

 25日現在、市内居住者の新型コロナへの感染者数は、422人となっている。

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