糸島新聞
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昭和の糸島

2021.08.27

 北崎―博多間結ぶ栄久丸 昭和29年就航

 北崎村は漁業に加え、野菜の生産も盛んで、特に無霜地帯の西浦では戦前から花き栽培が有名だった。ただ、大消費地である福岡都市圏への販売は道路や交通事情が悪く、困っていたため、北崎村では村の産業振興につながるとして昭和29年4月、宮浦―能古―博多港を結ぶ定期船「栄久丸」を建造、就航させた。

 午前六時の第一便が出航するときは、宮浦の桟橋に野菜や花などを積んだリヤカー部隊の女性たちが並んだという。午後3時50分に最終の舟が戻ると、リヤカーには自分たちの商品を売りつくした後に、博多で買ってきた品々が載せられていたという。

 昭和36年、福岡市と合併を機に航路は廃止され、栄久丸は博多―能古の定期船に転用されたが、昭和49年、老朽化のため廃船となった。

 また、空いている時間を利用して、観光関係者を乗せて海から風光明媚な糸島を見てもらうために活用されたほか、団体のレクリエーションにも使われた。

 写真は宮浦の料亭田中屋の沖に停泊している栄久丸。昭和33年ごろ撮影。

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