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昭和の糸島359
2022.03.25

野北牧場の再出発 昭和36年8月
休日には押すな押すなの行列ができるほど、観光客でにぎわう野北牧場は、今では糸島観光の目玉となっていることから、これまでの畜産本位から観光本位に変えて再出発することになった。
野北牧場は野北農協協が管理していて、久米地区の種畜場や馬の改良増産することを目的としていたが、近年同牧場を多くの観光客が訪れ、馬の放し飼いを見学したりするようになってきた。
時代の流れとともに農業は機械化が進み、運搬もトラックなどが普及してきたことから馬の需要は激減。種畜場も採算が取れなくなってきていた。そこで、「このまま赤字経営を続けていたらじり貧になるばかり」と、種畜場を廃止し、施設などは昭和バスに譲渡し、駐車場や車庫などが整備することにした。
放牧されていた馬はそのまま残し、乗馬用の二頭については、今後増やしていくことにし、本格的な観光地に生まれ変わることになった。
乗馬は三十分四十円で、休日には順番待ちの人でいっぱいになっていたので、乗馬用の馬が増えることは、観光客にとって朗報だった。