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昭和の糸島362
2022.04.15

伊都国出土品展示説明会 昭和54年3月
県教委が昭和49年(1974)から5カ年事業で実施していた前原町三雲の伊都国遺跡群発掘調査がこの年の3月末で終わるのを前に、3月11日に現地の公民館で説明会と出土した遺物の一般公開が開かれた。
同日の説明会には、糸島郡の内外から考古学ファンなど約150人が訪れ、県教委の柳田康雄発掘主任がスライドを使って行う発掘調査や出土品の説明を熱心に聞いていた。
説明会の後、参加者は珍しそうに、展示されている数多くの出土品に見入っていた。また、発掘現場の見学会も開かれた。
今回の発掘調査は三雲地区の圃(ほ)場整備事業に伴って実施されたもので、第二次調査では三雲南小路遺跡から王妃墓と思われる甕棺が出土、中からは硬玉(∥翡翠)製の勾玉やガラス製の装飾品も見つかり、大きなニュースとなっていた。
今回の調査は、南小路を含む広範囲で実施され、弥生時代の石棺墓や甕棺墓、古墳時代の住居跡などが発見され、繁栄の跡がうかがわれた。