糸島新聞
創刊100周年

設置販売店
ファミリーマート
  • 二丈福吉店
  • 前原末永店
  • 糸島加布里店
  • 志摩可也小学校前店
  • JR筑前前原駅前店
  • 福岡周船寺1丁目店
  • 糸島波多江駅北1丁目店
糸島新聞社
1917年(大正6年)創刊
福岡県糸島市前原東1-8-17
TEL:092-322-2220
FAX:092-324-5115
itoshin@blue.ocn.ne.jp

ニュース
News List

人生の苦楽「あったけど」 元気に齢重ねて <「敬老の日」特集>

2019.09.12

 16日は、齢(よわい)を重ねたお年寄りを敬愛し、長寿を祝う「敬老の日」。糸島の90歳以上の元気な高齢者のうち4組を訪ね、健康や長生きの秘訣(ひけつ)、いま楽しんでいることなどを聞いた。多趣味の人、人との交流が好きな人など、さまざまな老年期の過ごし方は、年下の私たちがこれからの生き方を考える上で、一つのヒントになるかもしれない。

  笑顔のムードメーカー 友岡治海(はるみ)さん(99)

笑顔が素敵な友岡さん(右)と照代さん

 朗らかな笑顔が印象的な友岡さん=糸島市前原駅南=は、大正8(1919)年生まれ。10月で満100歳を迎える。三女の森下照代さん(62)と同居する自宅を5日、市職員が訪問、友岡さんにお祝いの品々を手渡すと、「また長生きします」とうれしそうにほほ笑んだ。

 志摩老健センター・パキス(同市志摩小富士)に週4回通い、習字と絵画、カラオケの三つのサークルを掛け持ち。書は八段の腕前。絵は経験がなかったが、パキスに通ううちに習い始めた。何にでも興味があり、チャレンジ精神旺盛。まさにパキスの「ムードメーカー」。

 自宅では毎日、新聞に目を通す。スーパーに並ぶ品物を見るのも好きで、夏の間は運動がてら、照代さんとショッピングセンターや伊都菜彩に出掛けたという。

 食べ物は「肉が好き」。照代さんよると、肉から先に食べてしまい、「あんたたちのは肉が多いね」と、まだ食べたそうに話すという。

 長寿の秘けつは、毎朝の日課の乾布摩擦と「よくかんで、腹いっぱい食べること」と明かした。

  思い合い支え合い73年三苫和保さん(98)、朴(なお)さん(93)

昔のこと、今の楽しみを語った和保さん(右)と朴さん

 終戦翌年の1946年に結婚。いとこ同士だった。以来、糸島市井原の朴さんの実家で、73年の歳月を支え合ってきた。今は夫婦2人暮らし。

 「人間はまず『食』が大事。自分たちで食べる野菜は全部畑で育ててます」。栄養の知識が頭に入っている朴さん。玄関脇のポットには白菜などの苗。

 旧前原町時代から糸島郡の婦人会連絡協議会会長を4年務め、食生活改善推進協議会でも活動。出ごとが多くてもそれを理解し、背中を押した和保さん。朝昼晩の食事の用意を朴さんは決して怠らなかった。

 朴さんは、「栴檀(せんだん)通り」など怡土校区内の花壇に季節の花を咲かせるボランティア団体「ひまわり会」の会長を、今春まで24年間務めてきた。「遊びじゃない活動だから、落ち(ミス)がないよう注意してね。みんなと触れ合いながらで楽しかよ」。

 和保さんは「友達も知った人も(亡くなって)おらん。楽しみは20冊ある昔の写真帳を見ることかな」。中国の戦地で中隊長、大隊長として指揮を執った頃や戦後、公職追放の解除後に銀行員、会社員をした時代を懐かしむ。28本の歯のうち26本は自分のもの。98にして気骨漂う。

 GGに旅行、2人の時間上田悍(たけし)さん(95)、恒子(91)さん

6月の市体育大会に出場した悍さん(右)と恒子さん

 「11月の糸島新聞社杯にもそろって出るけん」。糸島市神在の上田さん夫婦の楽しみは、趣味のグラウンドゴルフ(GG)。2人の年を足すと186歳。90歳を過ぎてなお、かくしゃくとし、仲むつまじくプレーする姿は、周囲の憧れだ。

 競技歴はともに25年を超す。悍さんは市内の最高齢プレーヤー。数々の大会で優勝経験を持ち、8ホール中、3回のホールインワンを達成する「ダイヤモンド賞」も幾度となく受賞した。恒子さんも、九州大会出場の経歴を持つなど負けていない。

 2人の結婚は1949年。苦楽を共にしながら70年の歳月を歩み、3人の子宝に恵まれた。今では孫が9人、ひ孫が9人。「大変な時もあったけど、幸せやった」。恒子さんはうれしそうに話す。

 「47都道府県、足ば踏み入れとらんとこはなか。海外もハワイにグアム…」。大半は夫婦旅行。新婚時代も含め、夫婦の思い出は尽きない。

 自宅の居間にしまっているアルバムを見せてくれた。モノクロの結婚写真から最近のツーショットまで、2人がつむいできた時間が、そこにあった。これからも―。

  毎日、5時間読書  堀田フミコさん(99)

最近読んだ本に囲まれ笑顔の堀田さん

 最近読んだ本は「親鸞」(五木寛之著)、「点と線」(松本清張著)など長編がずらり。糸島市二丈深江の堀田さんは大の本好き。毎月10冊、年に100冊以上を読了。「推理小説は面白か。1日5時間は読むね」。近くの介護老人保健施設・ふる里で暮らす。

 深江の青年団で知り合った夫繁男さんと22歳で恋愛結婚。新婚生活もつかの間、繁男さんはビルマで戦死。家業の農業に従事し、米、麦、イチゴを作り1・5㌶の農地を守ってきた。

 「この頃、小学校の同窓会の案内来んなあ」とフミコさん。長男勝国さん(77)は「みんな、おんなれけん(亡くなってしまった)」と笑って答える。数年前は「冥土の土産にしたい」と言っていた東京五輪が来年に迫るも、まだまだ元気。

 元気の秘訣(ひけつ)は好奇心旺盛なこと。海外旅行、日本舞踊、編み物など多趣味の人生を過ごしてきた。90歳まで30年間、句会「冬野句会」会員。人と交わるのも大好き。「毎日、(ふる里の)みんなと一緒に話すのが楽しい」と笑顔が絶えない。10月で100歳を迎える。

 敬老日生かされ感謝の百寿かな  フミコ

ニュース一覧