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糸島の2中学生、作文で全国表彰 テーマは障害、税―

2019.12.27

内閣総理大臣賞の賞状を手にする鶴さん

「障がいのあるとき」元岡中・鶴樹里愛さん

 障害者への理解を深めようと内閣府などが公募した「心の輪を広げる体験作文」の中学生区分で、鶴さんの作品「障がいのあるとき」が、応募作1865点の最優秀賞(内閣総理大臣賞)に選ばれ、東京で今月4日、表彰を受けた。

 鶴さんは、3歳の時に患った内部障害の難病でこれまで入退院を繰り返し、今も毎月検査と治療で大学病院に通院する経験をもとに、作文をつづった。

 入院中の病棟では、車いすの友達がトイレに行くのに鶴さんは点滴台を押してあげ、ベッドで安静が必要な友達は視覚障害の友達に本を読んであげる。

 出来ないことを見つけたら、出来る人が手伝います。そしてここでは、障がい者・健常者という区別はありません。あるのは、その場面ごとに、ある事柄が『出来る』か『出来ない』かだけです。(中略)私たちは、障がいがあるときには必ず誰かの支えが必要となります。

 鶴さんは、低血糖で動けなくなるという自らの「障がいのあるとき」を、周りの人に気づいてもらい支えられるおかげで、日常生活を送れると感謝する。

 健常者でも、ベビーカーの親子や高齢者、妊婦、視力の悪い友達など、日常生活の場面によって「障がいがあるとき」が出て、手助けが必要だと指摘。障害者・健常者という単純な線引きに疑問を抱く。

 注意をして周りをよく見渡せば、誰かの障がいがあるときが見つかるかもしれません。その時、みなさんに出来ることがきっとあるはずです。気軽に一声かけてみてください。

 鶴さんは「私の作文がきっかけで、誰かが誰かの『障がいのあるとき』を見つけ、手助けしてくれたらうれしい」と語った。

父坂本義昌さん(左から2番目)、母さやかさん(左端)と一緒に、月形市長へ作文の全国表彰を報告した光優さん

  ◇   ◇

「支えられている命」志摩中・坂本光優さん

 小学2年時に白血病と診断され入退院を繰り返し、骨髄など2度の移植を経て、今は糸島市立志摩中に車いすも使わず通う坂本光優(みゆ)さん(14)=3年。光優さんが書いた税についての作文(国税庁と全国納税貯蓄組合連合会の主催、応募総数約58万編)が、同会会長賞(40編)に選ばれた。

 タイトルは「納税者に支えられている命」。光優さんは税のことを図書館で調べ、自身の病気と絡めて二つのことを書いた。

 一つは、医療保険と税金でまかなわれる「小児慢性特定疾病医療制度」の助成のおかげで最善の治療が受けられ、生かされているという気づき。もう一つは、「光優の席は、いつもクラスにあるからね」と声を掛けてくれ、「生きる希望」をくれた小中学校の担任の先生たちの存在。地方公務員である先生の給料が、税金から支払われていることにも触れた。

 私は、納税している人達に支えられて生きているのだ。闘病している子供達が、最善の治療を受けられるように、将来働いて納税する、そして私が受けた恩恵もしっかり返していきたい。

 16日、両親に付き添われ月形祐二市長へ受賞を報告した光優さんは「自分が書いたものが認められ、うれしい。小児がんのことを世の中の人に少しでも理解してもらえたら、という思いで書いたので(全国表彰され)よかった」と笑顔を見せた。

 これから進む夢のため、光優さんは高校受験へ向けて頑張っている。

 光優さんは昨年、全国中学生人権作文コンテストでも、中央大会奨励賞を受賞している。

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