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糸島高、オンラインで学習支援 熱意と工夫、生徒に届け

2020.04.25

試行錯誤をしながら授業動画を撮る伊東教諭

脇坂教諭の動画には授業を分かりやすくする工夫がいっぱい

 新型コロナウイルスの影響で、3月2日から臨時休校中の糸島市の糸島高は、生徒向けにインターネットを通じて授業などの動画を配信するオンライン学習支援に取り組んでいる。広報担当の神野晋作教諭(39)は、学力の維持・向上だけでなく「生徒の心理的なケアにもつながっている」と話す。

 同高は2015年度から2年間、情報通信技術(ICT)を活用した授業などを行う県の「新たな学びプロジェクト」の1期校に選ばれ、校内の無線LAN「Wi-Fi」環境などを整備。本年度は、同プロジェクトの研究協力校となっている。

 「3月19日、終業式です。皆さん、お元気ですか。みんなに会えなくて、本当に寂しいです」。3年生主任の小森純子教諭(55)は、カメラの向こうの生徒たちに呼び掛けた。生徒はスマートフォンの専用アプリから同高のトップページにログイン。動画配信サイト上に投稿された物理や化学などの授業のほか、ホームルームの動画などが閲覧できる。

 学校側は生徒がどの動画を見たか分かり、ウェブアンケートによって発熱の有無など生徒の健康状態も確認できる。必要事項の連絡や生徒の質問など、個別に回答することもできる。

 同プロジェクトの研究開発を担当する物理の岩村真理(しんり)教諭(37)によると、生徒のほぼ全員がスマホを所持しており、うち約90%が家庭にWi―Fiなどのネット環境があることが分かった。スマホを持っていない生徒には、電話などで対応し、健康状態などを確認している。

 物理の脇坂真(ただし)教諭(41)は、1日付で城南高(福岡市)から赴任してきたばかり。9日、パワーポイントのスライドなどを駆使しながら、物理を学ぶのに必要な基礎知識を教える動画を撮影。「まだ糸高の生徒に会っていないので、雰囲気が分からないまま。生徒が見てくれるかも分からないけど、やりながら考えないと」と、試行錯誤。

 2年生向けの化学の授業を撮影していた伊東信(しん)教諭(28)は「自分でも長時間の動画を見ようとは思わない」と、通常1コマ50分の授業を15〜20分に凝縮。普段より、黒板の文字を大きく書くなど工夫を凝らす。最初の頃は編集作業に1日掛かっていたが、今は2時間ほどでできるようになったという。それでも、「やっぱり生徒の反応がないのは、やりにくい」と戸惑いも。

 神野教諭は、通常の授業再開時期が見通せない状況を踏まえ、「生徒と教員の絆を切らさないよう、つながっていることが大切」と話した。

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