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芥屋かぶ、糸農生継承活動 企業、地域と初の種まき交流会 やますえがサポート

2020.09.18

東さん(右)らに教わりながら芥屋かぶの種まきをする糸農生や参加者

糸農生に加工や販売する企業も加わり、新たな芥屋かぶプロジェクトがスタートした

 糸島市志摩芥屋に300年ほど前から伝わる伝統野菜「芥屋かぶ」は、芥屋の農家が自家用に栽培し種を取る「自家採種」の形で守り継がれてきた。この芥屋かぶを守り続けようと糸島農業高校の生徒たちが、芥屋在住の芥屋かぶ伝承者、東紀子さんの指導を受け5年前から活動している。今年は、同市の食品製造販売「やますえ」のサポートを受け、地域、生産者、企業と一帯となって種子の保全と継承活動をスタートした。5日には農業技術課2、3年の「芥屋カ部」メンバー13人が、初の種まき交流会として、芥屋の畑で参加者と一緒に、種をまいた。

 赤紫色の皮をむくと中身は白く、甘酢漬けにすると美しいピンク色に変わるのが特徴の芥屋かぶの栽培者を増やしたいと考えてきた東さんは、これまで糸農高への栽培指導など15年にわたる取り組みを続けてきた。今回のやますえサポートによる取り組みは新たなステージと捉えていて「芥屋の農家が守り続けてきた芥屋かぶを、お集まりの方の力でさらに守り継いで行くことができる。芥屋地域が栄えるため、今日第一歩を踏み出すよう」と歓迎。

 レストラン経営者、漬物屋、業務用食材卸、糸島産野菜を販売する福岡市内のスーパー担当者などが参加し、芥屋かぶを学び、今後の活用や開発に思いを巡らせた。活動のサポートをする、やますえの馬場孝志社長は「(芥屋かぶを)売っていただける人を連れて来た。糸農生の皆さん、アピールしてください」と生徒を激励。

 芥屋カ部のメンバーは、自己紹介で、芥屋かぶをみそ汁や炒飯に入れる、カブチップスにしてみたい、など好きな食べ方や新しい食べ方を披露した。プロジェクトリーダーの農業技術課3年、松前開斗さん(18)は「芥屋の土地をむだにしないよう、栽培農家が増えるといい」と語り、芥屋行政区の中村進区長(70)は、「この取り組みのスタートで芥屋かぶが耕作放棄地対策につながる可能性が見えてきた」と歓迎した。

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