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「さとちゃん」へ届け! 和太鼓の響き 女性だけのチーム「花鼓周」25周年 リーダー12月に急逝、記念公演へ発進

2020.02.25

専用の練習場で横打ちの曲を練習する「花鼓周」のメンバーら

「いとにぎわい祭り」で、担ぎおけ太鼓を打ち鳴らす長女美春さん(中央)の横で楽しそうに演奏する友岡里美さん(左)=2016年9月、さいとぴあ前広場


 福岡市西区周船寺校区を拠点に活動する女性だけの和太鼓チーム「花鼓周(はなこしゅう)」の代表・友岡里美さんが、同市内の小学生たちへの和太鼓指導の最中、体育館で急に倒れ、昨年12月に亡くなった。54歳の若さだった。明るくムードメーカーだったリーダーを突然失った花鼓周のメンバー6人。今年、結成25周年を迎えた。心に穴が空いたままだが、悲しんでばかりもいられない。「こういう時、さとちゃん(里美さんの愛称)はどうするかな」とバチを握り締めている。

 花鼓周は1995年1月、周船寺小の創立120周年記念式典のため、当時のPTA有志で発足。式典で勇壮な演奏を披露し終えて解散するも、半年後にサークルとして再結成。和太鼓の指導者はおらず、プロのビデオや他チームのステージを見て技を学び、実力をつけた。オリジナル曲は15曲に上り、苦労してそろえた和太鼓17台を所有。今では地域のイベントや高齢者、障害者施設から、年間20本ほどの公演依頼がくる。

 これまで、10数人いたメンバーが4人に減った時期や、西区今津の練習場を立ち退かざるを得なくなる事態もあり、順風満帆ではなかった。結成当初からチームを引っ張った山城千尋代表が、4年前の20周年記念公演後、友岡さんに「次」を託した。

 メンバーとして22年間活動してきた友岡さん。おやじギャグを言ったり急に踊り出したりするひょうきんなキャラクターから、「宴会部長」とも呼ばれ愛されてきた。公演直前で緊張する仲間に「大丈夫だよ〜」と声を掛け、周りへの配慮も忘れなかったという。

 亡くなる1カ月半前、長崎県佐世保市へ太鼓芸能集団「鼓童」の公演を見に行った。チームのブログでそのことに触れ、「花鼓周も(中略)もっともっと、こだわりと責任とワクワク感を忘れず、『伝わる・感じる』音創りを目指したい」と書いた。

 チームには、3年前から友岡さんの長女美春さん(弢)もいる。中村学園大短期大学部(同市城南区)に在学中、和太鼓部にも所属。和太鼓の魅力は「みんなと息を合わせ、同じ空間で一つの曲を楽しめること。もし1人のリズムがずれてもみんなでフォローし、心を一つにできるのがいい」と語り、「うちのチームの活気あふれる演奏で、見てくれる人を元気に、笑顔にしたい」と目を輝かせる。

 10年目のメンバー(50代)も「太鼓は奥が深く、ずっと挑戦し続けられるのが楽しい」と話す。

 6人とも仕事をしており、全員がいつも公演に参加できるわけではない。新メンバー(女性のみ)を増やしたい、と募集している。

 練習は毎週月・木曜の午後7時半から9時まで。3年前から友岡さんの提案で、毎週土曜午後に和太鼓教室を開くようになった。先週、教室に通っていた40代の女性が花鼓周に正式加入。友岡さんがいた時と同じ「7人」に戻った。

 記念公演は毎回、10曲ほど選びステージの流れを考え、各メンバーがパートを覚える。準備に1年ほど要する。チケットやポスター、ステージの飾りなど、全て自分たちで。25周年公演は年内開催にこだわっていない。「さとちゃん(里美さん)が納得してくれるものにしようね」。口には出さないが、メンバーの気持ちの中で通じている。

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