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今宿の給食センター工事遅れ 元岡中など市販弁当代用へ
2020.07.3

建設中の第3給食センター=福岡市西区今宿青木
福岡市が西区今宿青木に建設中の第3給食センターの工事が新型コロナウイルスの影響で遅れ、元岡中、玄洋中、北崎中など一部の中学校で7月から10月の間給食が提供できず、市販の日替わり弁当に変わることが分かった。影響を受けるのは市内27校で、1日1万4千食程度となる。
福岡市第3給食センターは、市内の老朽化した給食センターを建て替える再整備事業で進められ、計画では8月末に開業し、約2万6千平方㍍の敷地面積に1日1万5千食の供給能力を備えた施設が完成し、2学期の給食開始に間に合う予定だった。しかし、感染予防対策で建設現場作業員の数を約半数に減らして作業に当たったため、工期が約1か月半遅れ10月にずれ込んだ。10月15日からの給食提供開始を目指す。
これまで、元岡中、玄洋中、北崎中に給食を提供していた学校給食センター有田支所は、7月20日で業務を終了する。今年度は夏休みの短縮で7月も8月も授業が行われるため、市は「7月21日から10月14日までの間、給食を提供することができません」と明記した、保護者への通知文書を17日に出し、市販の日替わり弁当を給食費と同額で提供することも伝えた。
弁当の費用(1食450円)と給食費(同289円)の差額は市が負担。アレルギー対応ができないため、必
要な場合や弁当を希望しない場合は家庭からの弁当持参も認める。
市は「生徒、保護者の皆さまにはご迷惑をかけるが、第3給食センターからの給食提供に向け準備を進めるので理解してほしい」と話している。