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新設中 通学区域どうなる? 人口増の西都一帯 校区割2案、アンケ実施
2020.12.18

西都小分離新設校の造成工事が進む西区徳永、田尻周辺
九州大学の移転で市街地整備が進み、予想を上回る勢いで人口増が続く福岡市西区の西都校区を中心とした一帯。2017年に新設されたばかりの西都小だが、児童増のため早くも分離が必要となり、23年4月開校を目指して建設工事が進んでいる。さらには、元岡中の分離新設も決まり、西都校区誕生からわずか4年足らずの間に、目まぐるしく小中学校の分離新設が続き、通学区域も問題となってくる。
福岡市教委、年度内に決定
西都小分離新設校の工事は、9月から造成工事が始まり、校舎敷地東西の歩道整備も進められている。現在、校舎の設計が進められており、21年度から22年度にかけて校舎の建築が行われる予定だ。
一方、通学区域を巡っては、19年8月に、関係する小中学校や自治協議会関係者による「西都地区新設小学校通学区域協議会」を発足し、協議が進められてきたが、その後、元岡中の生徒数の増加も著しく、同中の分離新設も19年12月に決まったため、第4回協議会(20年2月開催)で、「新設小の通学区域の検討には、進学先の中学校がどこになるかも併せて検討する必要がある」として、新設中学校候補地が決定するまで協議会を休会していた。
今年9月、新設中は周船寺小と西都小のほぼ中間にあたる湯溜池の一部に建設すると決定したため、10月20日に第5回目の協議会を開催した。
この中で市教委は新設中の校区割について、①周船寺小と西都小から通う案②西都小と新設小から通う案―の2案を提示した上で、周船寺と西都両校区の南部からの通学距離が短縮できることを考慮すると新設中に、周船寺小と西都小から通う①案の方が適しているのではないかと示し,意見を求めた。
新設小の通学区域と進学先の中学校については、アンケートでの意見も踏まえた上で、第6回協議会に諮り、来年2月の市の通学区域審議会を経て、年度内の教育委員会会議で決定する見込みだ。