外来種のタイワンシジミか 側溝に貝が大量発生 在来種のマシジミに酷似 糸島市二丈深江

0401シジミ糸島市二丈深江の深江公民館横にあるコンクリート側溝に、シジミが大量発生し、近くの人たちを驚かせている。軟体動物学などが専門の松隈明彦九州大名誉教授(68)によると「形から判別するのは難しいが、大量に発生していることなどから、(外来種の)タイワンシジミではないか」という。

側溝は深さ50~80㌢、幅80㌢で、常に水が流れている。シジミは縦横1・5㌢ほどで、繁殖場所は数カ所に分かれており、最も多いところでは1㍍以上の範囲で、溝の底が見えないほど密集して生息している。
日本の在来種は、淡水と海水が混じる汽水域にすむヤマトシジミのほか、淡水域にすむマシジミと琵琶湖固有種のセタシジミの3種類がいるが、環境省の外来生物対策室によると、淡水域にすむ外来種のタイワンシジミの分布が広がっているという。
シジミを見た松隈さんは、「マシジミとタイワンシジミはよく似ており、判別は難しい」としながら、貝の内側に縁取りがない(個体差があり、絶対ではない)▽マシジミと比べ、汚れた水でも生息できる▽繁殖力が強く大量に発生する―などの理由から、「タイワンシジミの可能性がある」と指摘する。
密集地のさらに上流には、体長3㌢かそれ以上の大きさのシジミが泥の中に点在している。タイワンシジミは繁殖力が強く交雑(雑種ができること)が起き、「在来種のマシジミと置き換わってしまうことが考えられる」と危ぐする。
タイワンシジミは、外来生物法における生態系被害防止外来種になっており、九州地方環境事務所の野生生物課は、「もしタイワンシジミなら、移動させたりしないで」と注意を呼び掛けている。


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