九大生、糸島に熱視線 バイト情報紹介や姫島支援 「コラボしたい」

1012いと×バイ! カブの箱詰め作業(明るくして上下をカット)糸島市に隣接する九州大・伊都キャンパス(福岡市西区元岡)をベースとする学生は約9400人(5月1日現在)。7、8日に全学挙げての学園祭「九大祭」があったが、糸島市民の中には「九大生は糸島に無関心。伊都キャンパスは『よそのまち』」と冷めた声も。だが、「糸島の人たちともっとコラボしたい」と熱い視線を糸島に向け奮闘する若者たちがいた。

1012いと×バイ! イネの苗箱運び(水平補正と右と下のカット)■距離感縮まる
九大生のアルバイトがほしい糸島の人と、糸島でバイトをしたい九大生を、ボランティアでつなぐ団体が九大にある。お仕事紹介サークル「いと×バイ!」(井上智尋代表、10人)。
学生も仕事を頼みたい人も「いと×バイ!」への登録が必要。登録前に顔を合わせ、「糸島の人と九大生が、アルバイトを通じたコラボのきっかけになれば」という自分たちのポリシーを伝える。
仕事依頼情報はフェイスブックなどに流す。希望する学生に依頼者の連絡先を伝え、学生が直接交渉する仕組み。
活動開始から2年間で仕事依頼は34件。うち20件は農業だ。
同市志摩の農家でカブ収穫など4カ月ほど働いた農学部2年の松林陽太さん(20)は、「農作業は体は疲れるけれど、気持ちのいい疲れ」と笑顔。距離感の縮まった依頼者に誘われ糸島のスナックに行った経験もある。
伊都地区の一般的な学生の活動範囲(食やカラオケなど)は、西区周船寺が〝西限〟ともされる。「バイトが糸島なら前原の街に立ち寄る人も増える。糸島に目が向く学生を1人でも増やしたい」と井上代表。
1012姫島の3人(水平補正を。左の岩の途中から適当にトリミングを)■月1で姫島
今年4月、工学部地球環境工学科2年の3人が、糸島市の姫島活性化に取り組む学生団体「姫島チェッカーズ」(横山大幹代表、10人)を立ち上げた。
離島で高齢化や人口減少に直面する姫島は〝日本の過疎地の象徴〟。自分たちが知恵を絞り行動に移せば、島が浮上するきっかけが生まれるかも―。活動のモチベーションだ。
姫島にほぼ毎月渡る。島の祭りや運動会にも参加した。田畑を荒らすイノシシ被害に悩む現状や、釣り人が泊まる民宿が1軒だけになったことも知る。
九大祭では、姫島産のタマネギをリングフライに、タコをバターソテーにして販売した。副代表の巽謙太朗さん(19)は「農業支援と空き家の活用が今後の活動の柱」と意欲を見せる。
姫島行政区の須田正人区長は「(学生たちが主体的に何かするなら)できる範囲で力を貸したい」と話している。

1012元祖ラーメン糸島屋■「糸島にいる学生」
九大祭の飲食テントの上に「元祖ラーメン糸島屋」と大書した看板を掲げた店が繁盛していた。九大が箱崎、六本松の両地区に分かれていた頃、老舗ラーメン店「元祖長浜屋」(福岡市中央区長浜)まで食べに通うファンが少なからずいた。だが、伊都に移ると九大生の足は遠のいた。
「学祭の間だけでも『元祖』を出店したい」。4年前、近郊登山サークル「グリーンクラブ」メンバーだった久保亮太さん(25)=今は九大OB=が奮起。メニューやスタッフの気合は「元祖」をまねた。伊都の「元祖」は5年連続の出店となった。
糸島屋という屋号の由来は? 久保さんはきっぱり言った。「糸島にいる九大生が出すから『糸島屋』です」。


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