まち角

死者21人、不明26人(10日現在)。台風3号の行方に気を取られた直後、九州北部を襲った豪雨被害は目をおおうばかり▼糸島でも、芥屋でがけが崩れ、筑肥線やバスのダイヤの乱れが通勤や通学の足に大きな影響を与えた。親せきや知人が被害に遭われ、心配している方も多い▼大きな爪痕を残した「九州北部豪雨」からわずか5年、やっと復旧にこぎつけた地域に再びの大豪雨である。被害に遭われた方々の落胆や悲しみを思うとやるせない▼日田市小野地区では消防団員の山本岳人さん(43)が避難誘導中に亡くなった。2週間後に迫った日田祇園祭に「今年は息子と出ようかな」と話していたと、西日本新聞が報じている。昭和47年の高知の水害では44人の消防団員が、東日本大震災では254人の消防団員と56人の民生委員が亡くなったとNHKが伝えていた。もちろん、人の命に軽重はない。しかし、自らも被災しながら、地域のさらなる弱者のために、わが身を顧みず救助活動に取り組む人たちの死には、一層の悔しさを感じる。月並みな言葉では言い尽くせないが、一刻も早い復旧と、亡くなられた方々の冥福を、心よりお祈りする▼一方、自分が暮らす場所を同様の災害が襲った際、どう行動し、どのように備えておくべきなのか? もう一度真剣に考え、家族や職場の皆と共有しておくべきだろう▼この欄を担当してきた上原からバトンを受け、行武が新たに担当します。よろしくお願いいたします。


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