赤ちゃんタヌキを427日間飼育 奮闘記が児童書に 雷山の獣医師・有田さん

1214有田さん子タヌキ児童書2 糸島市有田中央の獣医師有田公生さん(41)が、経営する有田動物病院に2015年春、子犬と間違い連れて来られたタヌキの赤ちゃんを427日間育てた記録が、児童書『すくすく育て!子ダヌキポンタ~小さな命が教えてくれたこと』(学研プラス)となって出版された。
 有田さんがフェイスブックで発信した「タヌキ人工保育 奮闘記」が学研の編集者の目に留まり、有田さんに取材。大分在住の児童作家、佐和みずえさんが小学2、3年生向きに執筆した。体重90㌘の生後間もない姿から、1年が過ぎタヌキの面構えが宿るまで、有田さんが撮影した貴重な写真が多数掲載されている。
 有田さんは「ひとりで生きていけるようになるまで守ってあげたい」と、古里・雷山の山に返すまで人間になれないよう飼育しようと決意。「ポンタ」と名付けて育てた。リードを付けた散歩では、家の周り以外に山歩きもさせた。ある時期から野生の本能が現れ、有田さんにも威嚇するようにもなったという。ポンタは一昨年6月、山に帰っていった。
 12月4日に雷山小を訪れ本の寄贈をした有田さんは、「自然豊かな雷山校区で学ぶ子どもたちが、命や野生動物を考えるきっかけになればうれしい」と話した。岩下里美校長は「雷山を舞台にすてきな話をありがたい。総合学習で命について学習しているのでみんなで読みたい」とお礼を述べた。市内の他の小学校と同市図書館(本館、志摩館、二丈館)にも寄贈した。定価(税込み)1512円。


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