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台風17号、宇美八幡ご神木無残 樹齢千年超、根こそぎ

2019.09.26

ご神木は根(中央少し上の茶色い塊)を空に向けて倒れ、末社1社を直撃。もう1社は屋根瓦が飛び散り、ブルーシートが掛けられた=9月23日午後2時半

宮地嶽三社の前で行われた「末社祭」=15日(糸島宇美八幡宮奉賛会提供)

 糸島市川付の宇美八幡宮(武内純夫宮司)の境内に立つご神木で、推定樹齢千年以上のイチイガシ=同市保存樹=が22日夜、台風17号の強風により根こそぎ倒された。樹高26㍍超、幹回り約7㍍の巨木。ご神木の斜面下にあった末社(本社に付属する小さい社)2社が被害に遭い、うち1社は枝葉の下敷きに。同宮の氏子総代や地域の関係者は、23日から対応に追われている。

 同宮のすぐそばに住む武内宮司(69)によると、台風17号が糸島地域に最接近していた22日午後8時すぎ、「何かすごい音がしたよ」と四女が言うのを聞き、すさまじい風雨の中、次女が玄関を開けると土の臭いがたちこめていた。外に出た武内宮司は「いつもは木々でうっそうとしている暗いところがぽっかり空いていて、ご神木が倒れたと分かった」と話す。

 同市合併前の旧前原市の委託で、このイチイガシを含む保存樹調査を行った同市高祖の造園業松永啓史郎さんによると、この木は元々斜面側に傾いていた。太い枝をコンクリートで支えるなど保存の措置が必要だったそうだ。「(今回の台風で)枝は折れるかもしれないと思っていたが、幹ごと倒れるとは」と驚いている。

 半壊した末社(宮地嶽三社)は、床と壁を最近張り替え、15日の「末社祭」を無事に終えたばかりだった。23日は小雨の中、氏子総代ら数人が、末社周辺に落ちた太い枝や屋根瓦を取り除き、同社の屋根にブルーシートを掛けた。

 同宮の上宮には、神功皇后の夫の仲哀天皇が仮埋葬されたと伝えられている。2013年には、上宮建立から1800年を数えるとして「御鎮座1800年大祭」が開催された。稚児の神事やみこしが目を引く同宮の秋季大祭は、10月12、13日の予定。

 武内宮司は「千数百年倒れなかったご神木が私の代で倒れ、ぐらりして(ひどくがっかりした)。氏子たちが知ったらどれほどショックを受けるだろうか」と声を落とした。

 ご神木の撤去はクレーンでつり上げないと二次災害の危険があるとの指摘もあり、その場合の費用捻出に関係者は頭を痛めている。

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