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糸島食材、東京のテーブルに着々 1年でシェフ10組招聘 市は「広告塔」役に期待

2018.11.22

久保田農園のハウスでハーブのディルを挟み久保田真透代表(左)と話す吉田シェフ

糸島ジビエ研究所の西村直人代表(右)が焼くイノシシ肉を見る吉田シェフ=糸島市二丈吉井の浮嶽くじらセンター

 糸島の生産現場から東京のレストランのテーブルへ―糸島市が昨年度から取り組んでいる、食材を通したブランド推進事業「糸島ファームtoテーブル」で、市が旅費などを負担し招聘(しょうへい)したシェフが昨年12月以来、10組に達した。糸島食材を継続的に使うとか「糸島フェア」を開く店舗が増えたとして、担当職員は「シェフが食を通して糸島の良さを宣伝してくれる」と手応えを感じている。

 招聘10組目は、新宿区内で「レ・ピコロ」などフレンチ4店舗を経営するオーナーシェフの吉田正也さん(34)。同事業を担当する市秘書広報課ブランド推進係の長谷川奈美さんと岡祐輔さんの案内で今月14~15日、農業・養豚・漁業・しょうゆの生産現場と直売所の計10カ所を回った。

 フランスの一つ星のレストランで働いた経験があり、食材へのこだわりを自認する吉田シェフは「農産物、魚、肉がそろう所と言えば北海道が浮かぶが、糸島という狭い地域に全部あるのがすごい。しかも、東京で通用する質の高いものが多い。大型のタチウオやサワラは送料を払っても安い」と糸島地域や食材を絶賛。

 「今回見て回った食材の画像をSNS(会員制交流サイト)でアップしたら、お客さんから『店のメニューに登場するのが楽しみ』と反応が返ってきた。来年、糸島フェアを開くつもり」と声を弾ませた。

 岡さんは「仮に糸島食材を百貨店へ働き掛けると、販路はできる。ただ、バイヤーさんは店頭に立たないので、糸島という『ブランド』を広げるには弱い。その点、シェフはお客さんに、見る、匂う、食べる、聞く―を提供でき、ブランド訴求力が強い」と説明。店舗やシェフを通して糸島への観光や移住にもつなげたいという。

 同推進係は、糸島食材つながりで東京のシェフ同士をネットワーク化するとか、東京五輪前に都内各店で糸島フェアを展開するなど、次の〝作戦〟を練っている。

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