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糸島の新鮮給食、子どもは大好き 地元産割合37% 24日から 給食週間

2019.01.17

七草ふりかけの給食を食べる子どもたち=波多江小

給食納入用の七草を用意する生産者

 県によると、糸島市の小中学校の給食に占める地元産青果物の利用割合は、2017年度が36・8%(県平均12・9%)で3位。年々伸びている。使用総量が100㌧を超える市町村では1位。市は20年度目標を44%としている。

 22校の学校給食の主食食材は、米がJA糸島「元気つくし」の一等米、パンは唐人ベーカリー(福岡市西区)。野菜・果物は地元生産者グループから仕入れたり、直売所やエーコープから購入。旬のものをふんだんに使う給食だから、おのずとおいしくなる。

 ◇   ◇

 「七草ふりかけ」好評

 糸島市内の小学校給食で9日、中学校は11日に、春の七草(セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベ、ホトケノザ、スズナ=カブ、スズシロ=ダイコン)が登場した。
同市泊の七草生産者、宮本道興さん(59)は、全小中学校向けに七草を73㌔用意し、7日から11日まで出荷作業に追われた。学校からの発注数量に応じて七草をそろえる作業を行った妻美喜子さん(59)は「子どもたちが普段食べない伝統食をたっぷり食べて健康に過ごせれば」と話した。
波多江小1年1組の児童32人は、七草をゆでて空いりした「七草ふりかけ」をごはんにたっぷりかけ、おいしそうに食べた。佐伯誠君(7)は「7種類の葉っぱを食べておいしかった。きっと風邪をひきにくくなると思う」とにっこり。

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 「待ってる子のために」

 学校給食の食材として、取れたて野菜を毎朝納入する農業生産者グループは、糸島市内に11ある。小中学校の栄養教諭、調理師、生産者が毎月顔を合わせる「学校給食納入定例会」では、翌月の献立に合わせた必要量を学校側が提示。各生産者の出荷量調整の場となっている。
生産者グループでは最も古株で、可也、桜野、引津の各小に野菜を納入している「井田原有機栽培研究会」(樗木節子代表)は、志摩の農家8人で構成。

学校給食納入定例会で品目調整を行う生産者ら

 11日、可也公民館であった定例会。栄養教諭が2月の献立に合わせ「ニンジン4㌔、ジャガイモ24㌔、パセリ500㌘…」と提示すると、生産者が次々に「ニンジンもらっていいですか」「パセリください」と自分が受ける品目を発表。割り当てはスムーズに決まった。

 「夏場は野菜が虫に食われないように、冬は生育状態を心配する。雪が降っても給食割り当てがあれば、待っている子どもたちのためにと収穫する」。同研究会最年長の平野壹世さん(79)は、給食納入の責任の重さとやりがいを語った。
引津小栄養教諭の中園奈央子さんは「これまで勤めた他県では、品目割り当てを農家と直接決める仕組みはなかった。糸島ならではの取り組みと思う。素晴らしい」と話した。

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