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迷惑もの、食すと美味 珍魚「沖げんげ」売り出し中

2019.02.7

「沖げんげ」の魚体とから揚げを見せてPRする(左から)釘本さん、梅本さん、瀬戸さん

 冬の糸島沖の刺し網に掛かるけれど、食べられず網を傷めるだけの迷惑ものとみられ捨てられていた珍魚「クサウオ」を、太宰府市で居酒屋を営む元漁師の釘本高光さん(30)=糸島市二丈福井=が、食べてみて驚くほどのうまさと知り新メニューに。JF糸島福吉支所の瀬戸貴大さん(32)、漁師の梅本亮さん(28)=同二丈吉井=と共に、「福吉から売り出そう」と張り切っている。

 地元での呼び名は「沖げんげ」。水深100㍍ほどの海域に生息するが、冬場の産卵期は10㍍ほどのところに上がってくる。ナマズのように大きな口で、顔立ちは少々グロテスク。

 釘本さんは調理法をいろいろ試した。から揚げだとアンコウにあるようなコラーゲンを閉じ込め、ジューシーなうまみが引き立つ。臭みもくせもないので、キムチ鍋の材料にはもってこい。「天然マダイの水揚げが減る時期に取れる『げんげ』が、漁師の新たな収入源になれば」と期待を膨らませる。

 福吉の産直市場「福ふくの里」での販売を皮切りに、「福吉で商品価値をつくり、その後、カキやサワラに続く糸島の新名物に育てたい」と話す釘本さん。「漁師の間で、『げんげ』が売り出し中という認知度がまだまだ低い」と梅本さん。強く刷り込まれたイメージを変えようと、3人は粘り強く取り組んでいる。

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