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自主運行バス快調/初のドアツードア/長糸校区

2018.08.01

2台体制でスタートした長糸校区自主運行バス

 交通不便地域の解消を目的に、地元住民らがボランティアでハンドルを握る糸島市の長糸校区自主運行バスが19日、スタートした。自宅まで迎えに行き、目的地まで運ぶ糸島初の「ドアツードア」方式が特徴で、利用者は「とっても助かる」と喜んでいる。

 同市の自主運行バスは、2011年度の福吉校区に始まり、一貴山、引津に続いて長糸は4校区目。
 バスの運行は、火~金の週4日で、時間帯は午前9時~正午と午後1時半~同4時半。水曜は午後のみ、木曜は午前のみ。
 利用希望者は利用者登録が必要。利用日の前日まで(火曜利用の場合は日曜まで)に予約する。24日時点の登録者は33人。乗車料金は無料。

 バス停などは設けず、利用者の自宅の玄関先まで迎えに行く。行き先は、曜日によって「前原方面」や「加布里方面」などが決まっている。病院やスーパー、金融機関など、その方面で乗客が行きたい場所まで送る。利用者は帰りの便も予約して乗り合わせ、自宅まで送り届けてもらえる。

 市地域交通計画(2011年策定)によると、長糸校区は人口(2227人)に占める交通不便地域(駅から1キロ、バス停から500㍍離れた地域)に住む人の割合が39.1%で、市内で最も高かった。

 昨年度、長糸校区まちづくり安全福祉部会などで自主運行バスの導入方式などについて検討を重ね、同校区社会福祉協議会で佐賀市大和町の川上校区へ視察にも行った。バス停まで歩くのが大変なお年寄りもいることから、「ドアツードア」方式の採用を決めた。
 運転手の手配などは、行政区長らで組織する自主運行バス協議会(会長・溝口誠区長会長)が行う。運転手の登録者は、地元在住の19人。
 バスは市が用意し、同協議会に無償貸与する。長糸校区には、ワゴンタイプの普通車(定員5人)2台を用意。運転手を除くと、1回で最大8人まで対応できる。燃料費や保険代、修繕費なども市が負担する。

 19日に長糸公民館で行われた出発式で、溝口会長は「長糸校区にはコミュニティバス白糸線が通っているが、南北を結ぶ路線しかなく、バス停までの距離が離れている地域がある。交通不便地域の方たちにとって待ちに待ったバスが、今日から運行します」とあいさつした。

 利用者第1号になった同市長野の西原しず恵さん(83)は「70歳代前半で車に乗らなくなってから、(市健康福祉センター)あごらやきららの湯のプールに行きたくても、バスの便が悪くて行けなかった。自主運行バスがあると、とても助かります」と声を弾ませた。

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