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糸島市の待機児童急増、116人 緊急対策に3400万円

2019.03.28

糸島市内保育園の保育風景

 子育て世代の転入が増える糸島市で、保育所に入りたくても入れない児童が急増し、4月入所の待機児童見込み数(2月末時点)は、昨年4月1日時点の待機児童数13人を大きく上回る116人に上っている。市は保育士確保のため、園が「派遣保育士」を雇用する際の差額費を補助する緊急対策事業費3400万円を、2019年度一般会計補正予算として計上した。

 今年4月の入所希望者は、昨年4月を178人上回る2972人。このうち入所できなかった児童281人から、特定園のみの入所を希望する165人を差し引いた116人が、待機児童見込み数。

 市は待機児童見込み数が増えた要因として、①転入増に伴う0~5歳児の顕著な人口増②今年10月からの「幼児教育・保育の無償化」を見越した入所希望者の増加③昨年末に増えた離職保育士の補充に難航―を挙げ、「これだけ大きな事態の事前予測は困難だった」(担当者)としている。

 宅地開発の受け皿づくりや交通網整備など、移住・定住促進策を進めて子育て世代を積極的に呼び込む一方で、結果的に十分な入所枠数を確保できなかった形。

 待機児童の解消を目指す緊急対策事業により、市内の各保育所と認定こども園は4月から、人材派遣会社に登録している保育士の派遣を依頼できる。派遣会社へ払う手数料分は、1人あたり1時間700円を上限として市が補助。派遣契約が整った園から順次保育士を雇用していく。

 待機児童増加の要因の一つとなっている保育士不足。その背景には、労働環境や賃金などに加え、財政面での優位性を生かし、保育士確保策を強く打ち出す隣接する福岡市の施策があることも否定できない。

 19日の同市議会3月定例会の一般質問で、待機児童問題を取り上げた徳安達成市議(立民)は「移住・定住が進む中、市は保育の責務を果たしていかなければならない」と指摘した。

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